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2022年4月 6日 (水)

Fake BOSCH?

04061_20220406202401 買ったばかりなのに過充電で入って来たオルタネータ。サイズから911の割と初期のヤツだろうか?。
 パッと見は新品に見える。BOSCHプレミアムステッカーが誇らしげだけど過充電はいかんな。

04062_20220406202401  プレミアムなのにナットがガタガタ。ホームセンターで売っている建築用のウィットネジの2倍以上のガタがある。




04063_20220406202401  電源端子のビスもナットも生地でメッキされて無いからさび始めて居る。
 まあメッキの必要性は無いかも知れんけど、ここが生地のヤツは初めて見た。


04064_20220406202401  反対側のキャップボルトの頭。普通なら老眼でも「SCM」とか「9.8」とか読める。
 このボルトだけじゃ無くて6本ともこんな感じ。六角穴のセンタがずれて居るのもある。

04065_20220406202401  ロータもステータの巻線もこの鉄心も全て黒い塗装がしてある。不自然な感じを受けたのでピンセットで突いて見ると下から錆びた下地が出て来た。



04066_20220406202401  巻線を半田付けしてある場所の周辺が銀色。はじめは銀スプレーでも吹いたか?と思って居たけど、この銀色は溶けた半田がスプレー状に飛び散ったヤツだった。
 運転中の加熱で飛び散った感じじゃ無いので、作業中のやり直しか何かで溶けた状態でコンコン打ち付けて飛び散った感じがする。
04067_20220406202401  直ぐ横の樹脂部品。たぶん組立中の半田鏝が当たったみたいだけど、この手の部品に半田鏝が当たっただけでこんな溶け方をする材質を使うべきじゃ無い。


04068_20220406202401  そして極めつけがレギュレータの構成が違う事。
 今まで見てきたこのタイプでは中間に金属板が有ってその上に部品が実装してある。金属板は構造部材と放熱板を兼ねる設計。そしてその上にスリットが開いたカバーが付く。これは単なるカバー。
 それに対してこのレギュレータは、上記のスリット付きのカバーまで一体で成型したスリット無しの大きなカバーに変更されて居て、その窪みの中にレギュレータ部品が構成されて樹脂で充填されている。
 これって放熱的に以前の構造よりも相当厳しいはず。いい加減な弊社作業でも(笑)、3mmくらいあるアルミ板上に部品を実装しているくらいなのに。

 なんか最近はこんな感じを受ける機械が増えて来た気がする。最初はGT380のレギュレータで、最近は2週間くらい前のN360のレギュレータ。そして今回の911のオルタネータ。
 私は昔からパチモンとか安モンとか怪しいヤツが好きで、今でもアリエクスプレスから沢山の怪しい品物を買っている。そんな私はこの手の製品に特有の「何か」を感じてしまう。前回までは「本当にデンソーか?」だったけど今回は「本当にBOSCHか?」と言う話。
 まあ偽物でも良いけど(笑)、きちんと動いて貰わないと困る。今回はピカピカなのにちゃんと動かない訳だから、たとえ本物のBOSCH製だったとしても「劣化したね」と言うしか無い。

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コメント

パキスタンの 兄ちゃんの方が 格上!

投稿: MASA | 2022年4月 7日 (木) 13時07分

 うん、彼らはちゃんと巻き替えとかして居るからあっちの方が上と思う。
 もしこれが世界的な流れなら、世界的に技術が情けない方向に行っている事に成る。

投稿: みつやす | 2022年4月 7日 (木) 13時29分

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