Suspicious suction device
ASK21の後席。取りあえずオリジナルの構造と板厚のままで原状復帰し持ち主に見て貰う事に成った。
この構造だけを見たら私はまた壊れる様な気がするけど、他の機体は壊れて居ないんだからやって見る価値は有るかもしれない。自分の機体なら補強するけどね。
FAAの資料によると構造部材なら1/50が推奨されている。50倍って結構広いなあ・・・、桁とか応力外皮の部分と同じに考える必要は無い気がするけど、まあ50倍くらいで線を引いてみる。 テーパーに削っていくと新たなクラックが見えてきたりしてヤナ感じ。
こんな形に成ってしまった。こっちは軽傷の方だから反対側は一部が無くなって大穴が開いてしまうと思う。
今回使うガラスクロスの厚みが解らなかったのでテストピースを作った。5プライで1.7mmくらい。座席の板厚は1.5mm弱なので同じクロスなら4プライと思われる。
でも出来の悪い部分を削ったりするかも知れないので、今回は5プライで行く事にした。
反対側にピールプライと漏れ止めのビニールを置いて、その上に先日作った型を設置する。
気密のために厳重に?シール。 クロスを等高線状に切っていく。この辺りから嫌いなチクチク作業に成る。
積層完了。今回のエポキシ樹脂は結構使いやすい。お金さえ許せば他のオモチャにも使いたいくらい。ポリエステルでは溶ける型もエポキシだと溶けないとか有るから、総合的にはエポキシがかなり有利な気がする。
シュライハーの技術者には見つかって欲しくない光景。まあ性能的には良かったのだけど、吸い込んだ樹脂をキャッチする中間タンクを設置すべきだった。
少しだけ樹脂のしぶきを吸い込んだ気がするので、真空ポンプが壊れたかも知れない。中国製の安物だけど自分の不注意で壊すのは申し訳ない、ポンプの神様ごめんなさい。 夜に成ってほぼ硬化したので高性能吸引装置を外した。結構良い仕事をしている。
ビニールシートを剥いだけど、ピールプライはポストキュアの後で剥ごうかな、と考え中。
取りあえず大きな失敗は無い感じで良かった。後は穴を空けてオリジナル状態に復旧し、それを眺めながらオーナーと検討会。
| 固定リンク
コメント