Frightening photo
夏なのでぞっとする写真でも。
こないだ納品したセルモータ。コンミュテータ研磨して、ブラシ交換して、試運転して、納品しようとしたらひび割れを発見。
このまま納品していたら途中で止まっていたかも知れん。 大きく開先を取って構造用接着剤で接着し、その上にアルミ板を貼り付けて、さらにその上に接着剤を盛って修理した。
白骨号のヘッドライトをLED化したけど、その過程でどうも変な事に気がついた。
ポルシェの場合は茶色がGND。そして黄色がローで青がハイ。 これでどんな症状が起こるか、整備初心者の例題に使ったら良いかもしれん。「左右対称なので正常です」と言う素敵な答えが返ってきたらちょっと笑う。
でも8年間これに気がつかずに使って居た自分に対しても笑ってしまう。変な改造がしてあるから、これを機会に一新しておきたいところ。 これは割と深刻な事故につながるかも知れないヤツ。
良くあるDCダイナモ用のレギュレータで、左から「D+」「F」「B+」と端子が並んで居る。 どうも機械式のフレームとカバーだけを使って、中身は他社の半導体式レギュレータを押し込んであるみたい。
それは悪く無いと思うけど、最後の写真は恐ろしい。「D+」端子がフレームに溶接してある。
「D+」端子は発電機の出力端子、要はエンジン回転中はバッテリ電圧と等しい電圧がここに来ているわけ。
最近の自動車は車体とか機器の金属フレームはGND、すなわちバッテリの0Vがつながって居る。その上にゴムのグロメット経由で+12Vが来て居たと言うぞっとする話。
普通のメカニックならレギュレータのフレームも0Vと思って作業してしまうから、今まで良くトラブルが起こらなかったなあ・・・と整備の神様に感謝しながら改善作業に着手。
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コメント
こんにちは、いつも興味をもって拝見しております。今回の記事中の「ゴムのグロメット経由で+12Vが来て居たと言うぞっとする話」に強く共感します。怖いですね。。。最近、電気系後付けパーツにおいても、電気絶縁設計が甘い品が増えている印象です。12Vという電圧の低さが設計者の油断を招くのでしょうか。短絡させれば数百アンペア流れて火事、という想像力を私は忘れないようにします。
投稿: へろし | 2021年7月29日 (木) 15時25分
12Vは舌で舐めて初めて感電を実感出来る程度の低電圧ですが、自動車の場合はバッテリの出力が馬鹿でかいですからねえ。
仰るように数100Aは直ぐに出て鉄板に穴を開ける位のパワーはあります。
お互いに注意しながら、面白い事をやって行きましょう。
投稿: みつやす | 2021年7月29日 (木) 16時55分
はい。心に刻んで参ります。お言葉染み入ります。
安全第一、と誓いたいところですが、パーソナルな趣味なので面白さのためには、迷惑をかけない程度にぶっ飛んでも行きます。
投稿: へろし | 2021年7月29日 (木) 22時44分