Don't eat it.
作業中のポルシェのメータ2種。一つは油圧と湯量のコンビネーションメータで、もう一つは速度計。
コンビメータの方はガラスの汚れ清掃と曇り対策だけど、完全に密閉されて居ない空冷ポルシェのメータにどうやって曇り対策をするかが問題。
依頼主のポルシェ屋さんの提案で今回はシリカゲルを入れてみる事になった。こんな事やった例は見たことないし、どのくらいの期間有効なのかも解らない。
とりあえず実験という事で私のメータにも同じ施工をすることにした。今年の梅雨がちょっと楽しみ。
使えそうな乾燥剤を調べてみると、シリカゲル以外に塩化マグネシウム?を主成分としたヤツが見つかり、こちらの方が効力が長持ちする様だった。でも塩化何ちゃらという名前から腐食性の汁が出てきそうで、採用は見送った。自分のヤツはこっちでやってみようかな。
こちらは良くあるオドメータのギヤ破損だけど今回はすごい。すべてが粉になって居てギヤの跡形も無い。
この粉が各部に入り込んでいて掃除が大変なのと、さらに困るのが340km/hくらいの特殊なメータという部分。
このタイプは、速度計は専用ICを使ってはいるもののアナログ的に速度計の針を振らせている。でもオドメータの方は後輪回転数に比例させてある種のステッピングモータを回し、その回転を多段のギヤ列で良くある円筒形の表示器に伝えている。
今回は跡形も無く崩壊しているので、速度計の方から入力パルス列の仕様を想像し、その結果とギヤ列の物理的な寸法からモジュールと歯数を想像して照らし合わせるしか無い。だってメータ自体が特殊なヤツなんだから。
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コメント
ウ~~ン なんか 面白くない造作!
デフォッガー的な 電熱線とか 造作出来んのかな~~。。
コンプレッサー用の コーティングされた(ゴム系樹脂) ヒーター有ったような。。
シリカゲルは 基本的に永久的に使えるけど。。 包装用のフィルムが 破れない限り。。
投稿: MASA | 2021年4月17日 (土) 12時42分
人ごとと思って無茶言うなあ。
ポルシェのこの時代のはメータのガラスの手前側は室内で、本体側は外気(トランク)なんよ。だから両方とも室内の車両に比べて基本的に曇りやすい。。。
熱線入りガラスでも作る?(笑)。
投稿: みつやす | 2021年4月17日 (土) 15時00分
昔のメーターは照明兼用の豆電球がはいってたような。最近はLEDだから曇るだろうな。
投稿: アベヨット | 2021年4月17日 (土) 20時08分
これも標準では豆電球なんですが、環境が悪いからかかなり曇るんですよね。。。
投稿: みつやす | 2021年4月17日 (土) 21時40分
なるほど。
シンプルなシリカゲル作戦に一票!(笑)
投稿: うんてれがん。 | 2021年4月19日 (月) 09時51分
ポルシェ屋さんの案なんですが、問題は寿命というか有効期限ですね。
お金持ちなら毎年5個のメータのシリカゲル交換を提案しますか(笑)。
投稿: みつやす | 2021年4月19日 (月) 10時12分