出歩くなと神が言う
峠を越えて仕事の部品を配達に行き、そのまま同じ道を帰って来る時の事。
エアコンのコンプレッサとは違うショックが有る。何か妙な感じを受けて電圧計を見たら17.8Vを示していた。
慌てて回転数を落としたけど、妙に発電能力が高くて16Vくらい出てしまう(笑)。そうこうしているうちに今度は13.2Vに成った。要は電圧制御が狂っているという事だ。 発電不足は止まるだけで済むけど、過電圧は色々と壊れるから困る。でもエンジンが回っている間はDMEが壊れていないという事だ。。。
そんな事を考えながら家まで帰り、小雨の降る中をオルタネータ脱着。 Vベルトも死んでいたけど予備が無いから見て見ぬ振り。
レギュレータ本体を疑って過熱状態にしてみたけど、徐々に電圧が低くなるだけでこれは正常な特性。
レギュレータが正常なのに電圧が高く出ると言う事は、電圧を低く検出しているという事。電圧検出に絡む部分の接触不良が怪しい。 可能性のありそうな所を外して、磨いて、グリース塗って、組み立てて、を繰り返した。
一応測定してみたけど、ダイオードも巻線も正常。コンミュテータは7年前に修正研磨したしブラシもその時に新品にした。 あとはこのタイプのレギュレータで良く問題になる両側に出たリード線の端子を潰して接触圧を増加させ、アースの面を磨いて、さらにアースの線を追加した。これで正しい電圧を検出できるはず。
要はこのタイプのレギュレータは接触不良に起因する故障が多いと言う事。接触不良修理と言っても、オルタ脱着とレギュレータ点検とオルタの軽O/Hの工賃が発生するから他人に依頼すると意外と高い。接触不良を治しただけだろ、と文句を言わない様に(笑)。 キーが変なヤツだったので手持ちの新品に変えた。ベアリングは面倒なのと感触も良かったのでそのまま。
仕事ならベアリングとか交換するけど、自分用なので壊れた時に交換したらいいや、といい加減。 設計者に文句を言いたい構造に手こずりながら組み立てた。
そう言えば5枚目の写真に写っているけど、裏蓋に「PORSCHE」の文字がある。もしかして新車からのオリジナルだろうか。7年前に手入れしたときにブラシは丁度交換時期だったから計算は合うかも。 プラグコードを挿す場所に少し悩んだけど、適当に差し込んだらエンジンが始動した。整備の神様ありがとう。
メチャ見にくいけど、計器盤の電圧で14.2Vから14.3V出ている。これはレギュレータ単体で試験した制御電圧とほぼ同じ。
と言うことは、電圧検出も正しく出来ているし、途中のワイヤーハーネスもほぼ正常と考えて良い。
ああ、良かった。特に出歩く予定は無いけど、手元の機械が不調なのは気分が良くない。
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コメント
Vベルト、首の皮一枚ってかんじですね(笑)
ところで、エアクリーナーボックスの根本に挟まってるパンチング?と、スロットルボディあたりの基盤はなんでしょう?
投稿: うんてれがん。 | 2020年7月23日 (木) 21時16分
自分の車が一番ヤバイ状態だったかも知れませんね(笑)。
変な基板は6月6日辺りから少しずつ書いている水道管エアフロと信号変換基板です。今は純正のベーン式エアフロと同等の出力なので、標準的なDMEが使える様になりました。
投稿: みつやす | 2020年7月23日 (木) 21時39分