安かろう悪かろうへ逆戻り
朝起きて外に出たらナイフが軒下に出しっぱなしだった。このナイフは炭素鋼の安物なので簡単に錆びる。雨が降ったりもしたのでちょっと悲しい状態に成っていた。
刃物の神様に御免なさいと言いながら軽く研ぎ直した。罪滅ぼしに柄にクルミ油を塗ったら良い感じ。 ついでなので他のターナーとかトングも手入れ。基本的にSUS製なので酷い錆は無く、こちらも木の部分にクルミ油を塗ってお終い。
2種類のトングがあるけど錆の状態が違うことに気が付いた。左がアメリカ製のウェーバー純正で、右が日本製のキャプテンスタッグ製。
右側だけ引っ掛け部に錆が出ている。良く見ると鉄にメッキに見える。 上から中の状態を覗いてみた所。こちらも右だけ中のスプリングが錆びている。これは明らかに炭素鋼にメッキだ。
どちらも材質表記はステンレススチールと書いてあった。値段は確かに違うけど、アマゾン価格なら2,490円と1,666円なので何倍も違う訳じゃ無い。片方は輸入品というアウェー状態まで考慮すると、同じ価格帯と言って良いかも知れない。
使った時のしっかり感も、板厚が違う事から想像できるように明確に違う。その上で使用後のこの錆の写真を見てしまうとキャプテンスタッグを買う人は激減するんじゃ無かろうか。
私達は「メイドインジャパン」が「安かろう悪かろう」から脱却して行く時代に幼少期を過ごした。それが普通でもあり無意識に誇りと感じていたかも知れない。
でも現在のバーベキュートング界に於いて、「安かろう悪かろう」の時代に戻ってしまった感がある。日本を捨てたと言いながらもちょっと悲しい。
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