出戻り
先日修理した6ピンのCDIが帰ってきた。15分くらい運転すると過熱して止まる。冷やしたら動く。らしい。
30分くらい試験したら表面温度が68℃まで上昇した。触れないから高い気がするけど、電子的には放熱器の温度でも有るから実はそれほどでも無い。
他のCDIでも70℃から75℃くらいの事が多く、うちの試験器でも同じ条件で72℃まで上昇した。
こっちは中身を改善した最新版?で発熱も少なく61℃。それに最高温度の場所も違うから内部構成の差が想像できる。
取りあえず過熱では無い。何とか症状を出そうと色々弄くり回していたら発熱とノイズの相乗効果で再現する事が出来た。
オシロ画面の赤がデスビ信号で、かなりノイズ多めにしている。この位のノイズ状態で70℃くらいまで表面温度が上がると症状が出る。
具体的にはコンデンサ電圧が低い時に、ノイズによってサイリスタがターンオンする事が有る。すると発振的な逆電流が少ないのかターンオフ出来ずに常に導通状態と成ってしまう。するとコンデンサの電圧は0のままだし、出力が短絡されたDC-DCも過負荷運転と成って更に過熱する。
一度症状を出すと少し冷やしても症状が出る。色々見て悩んで、サイリスタが悪いんじゃないかと検討を付けて交換した。
こんなにデカイ。電車は動かんけどアルパークに有った子供用電車くらいなら動きそう。
サイリスタを交換するには奥の奥まで分解する必要が有りめんどくさい。でも最初の修理で見逃してOKにしてしまった訳で、誰に文句を言う事も出来ずに(笑)黙って作業した。
素子が変わったので細かい定数的な部品を交換し、その後の試験では症状は出ていない。でも他の何かが有れば帰ってくるかな。。。
このCDIは耐ノイズ性があまり高くないと思う。うちにある最新版では入力をLM1815を使った回路にしている。これだと相当ノイズまみれにしても正常にしか動作しない。
ただ、回路的にオリジナルじゃ無いのが美しくないと思う。356の修理にビートルのエンジンを使っても良い?けど、スバル1000のエンジン使っちゃまずい気がする様なモンか。
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