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2020年5月29日 (金)

スポルトマチックは単なるスイッチ

05291_20200529210901 古いポルシェのシフトレバー。良くあるナローのヤツに似ているけど、ブーツに隠れる当たりに白い固まりが付いている。今日はここの修理。
 これはスポルトマチックという2ペダルポルシェのシフトレバーで、白い部分にはクラッチを操作する為のスイッチが入っている。具体的には「ちょっと前に押したとき」と「ちょっと後に引いたとき」にスイッチがオンに成る仕組み。
05292  実際の操作は「レバーちょっと前に押す」→「スイッチが入りクラッチが切れる」→「レバーを更に押す」→「普通のMT車と同様にギヤが入る」→「レバーから力を抜く」→「スイッチが切れてクラッチが繋がる」
 クラッチを繋ぐときの微妙な操作はどうやって居るんだろう。電気的にコンデンサの放電とか使って居るのか、それとも空気のスピコンとかかな?。そんな興味が湧いたので調べてみると、乾式単板クラッチと直列にトルコンが入っていた。成る程ね。
05293  以前のスーパーカブでもチェンジの所に良く似た機構が入っていて、ガツンとシフトレバーを踏んだままでアクセルを全開にして、そのままシフトレバーを話すとウイリーして発進した。同じ様な理屈でホイールスピンするかな?と期待した訳だけど、トルクコンバータが滑ってそうは成らないみたいだ。
 ちょっと興味が湧いてきた。もし2台目の空冷ポルシェを買う事が有ったらスポルトマチックが良さそうな気がしてきた。でもそれよりも前にテスラのロードスターだし、その次は一番安いフェラーリだから随分先の話に成りそう(笑)。

 修理自体は接点を固定している樹脂の爪がグサグサに成って接点が逃げて居たので、いつもの様に隙間にエポキシを詰めて逃げないように加工した。
 今回はその他の部分は割れたりして無かったけど、年代が年代だから次は本体の劣化が激しく成っていると思う。その時は前後にリミットスイッチでも付けて並列にしたら行ける。構造が解ったら簡単な仕組みだ。

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コメント

スバルの 電磁クラッチもこんなスイッチやったような記憶。笑
水平対向作るだけあって まねっ子か??笑

投稿: MASA | 2020年5月30日 (土) 12時01分

 確かに会社的にも車種的にも、似た感じの変態さを感じる(笑)。

投稿: みつやす | 2020年5月30日 (土) 12時41分

シフトレバーに手を乗せる癖の人はまずいのでした。

投稿: いとう | 2020年5月30日 (土) 21時42分

 この構造だとまずいですね。力を抜いていても路面の衝撃でクラッチ断続しそう。

投稿: みつやす | 2020年5月30日 (土) 22時36分

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