意外とガチャガチャ
昨日の続きで2台入ってきたDME。何となくヤナ感じの方も開けてみたら、予想通りにヤナ感じだった(笑)。
悪戦苦闘した痕跡が各所に有り、取りあえずはグラグラの放熱器とかパワー素子を固定しないと検証作業すら出来ない状態。
オリジナルはリベットというか中空の鳩目みたいなヤツで固定してある。前の作業者はそれを無理矢理剥がすまではやったけど、その後が放置状態。
仕方ないから全部抜いてビスとナットで固定し直した。問題なければ緩み止めを施工して完成としよう。
反対側も一緒の状態。
ちょっと解りにくいけど、コンデンサを交換する過程でパターンが剥げてしまっている。まあこれは私も時々やる。古い基板は接着剤が死んでいるから剥がれやすい。
仮の部品とかバラックでくっつけまくって、なんとか点火も燃料も波形が出るように成った。
これは命令波形でしか無いから、これからパワー回路を見ていって、電流コントロールの部分を検証して調整しないといけない。
結構大変そうだけど、両方とも生き返りそうで良かった。7割が生き残っているという空冷ポルシェの延命に関して、微力ながらも貢献できたと思うと少し前向きな気分に成ってくる。
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コメント
初めまして。
ツールを使ってDMEの修理をされているのを拝見し、私も似た事をしていたので、コメントさせて頂きました。
私の場合は、BMW E30M3のDMEを修理したのですが、このDMEはPorsche 911 Carrera3.2と似ているようです。
走行中のエンジン状態をモニターしたくなり、エンジンシミュレータやECU(DME)モニターを作ったことにより、エンジン不動やアイドルコントロール異常を治せるようになりました。
E30M3のDMEですが、まとめたページを作成していますので宜しければご覧下さい。
www.tt.rim.or.jp/~kazu_yo/
投稿: 吾妻 | 2020年4月22日 (水) 19時44分
初めまして、そして興味深いコメントをありがとうございました。
吾妻さんのページを拝見すると、この時代のポルシェと凄く似て居るのが解ります。そしてほとんど同じ事をしているのも(笑)興味深いです。私はパソコンのソフトを書くことが出来ないので、その部分は追い着けてませんが。。。
私は今、燃料噴射に使われている専用ICを作ろうと悪あがきしています。理屈上は出来そうなモンですが、実用に成る物を作るのは難しいですね。
あとは、吾妻さんの様にPCソフトが作れるように成りたいです。こっちは難しいかな?。
日本でこんな事をやっているのは数少ないと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: みつやす | 2020年4月22日 (水) 20時29分
ご返事ありがとうございます。
電気メーカに勤める中で、元々はハードウェア設計をやっており、必要に迫られて簡単なプログラムをアセンブラやC言語で作成していました。
ホームページに記載しているアプリケーションプログラムは、市販している計測用プログラムをベースに、シリアル入力部分をM3DME用に改修する箇所のみ担当しており、殆どは外部委託したソフト会社が作成しました。
従って、複雑なアプリケーションプログラムを作ることはできません。
専用ICを作ると言うのはピンと来ませんが、FPGAなどをプログラムすることでしょうか?
ただ、燃料噴射回路を自作して動作保証するのは難しい気がしますが・・・
こちらこそ、宜しくお願いしたいのですが、ここで専門的なコメントをやり取りするのは問題があると思われますので、個人アドレス宛にお願い致します。
投稿: 吾妻 | 2020年4月22日 (水) 22時47分
読んでいて驚いたのですが、シリアル通信機能が有るんですね。CPUからの送信はテストポートとして車体側に出ていますから、ここだけでも何か見えるのかもしれません。
専用ICに付いてはディスクリートで作ろうとしています。何十年か後の人達が見ても、ディスクリートなら何をやっているか直ぐに解るような気がして。
余りにも深すぎる?内容は、頂いた個人アドレスに送らせて頂きます。よろしくお願いいたします。
投稿: みつやす | 2020年4月23日 (木) 08時10分
DMEのCPUに入出力できるシリアル端子があり、入力はOPアンプでHiレベルに固定しています。
出力は、CMOSインバータを介しトランジスタでドライブして12ピンに接続され、E30M3の場合はダイアグノーシスコネクタに繋がっています。
出力される情報は、回転数や点火時期などのようですが、詳しく解析した訳ではありません。
私は、この入力回路を改修し、ECU(DME)モニタから出力されるレジスタコードをCPUが受信すると、その時のCPUのレジスタの内容を送信するようプログラムを改造しています。
その結果、ECUモニタでAIRFLOW、電源電圧、水温、吸気温、大気圧、回転数、燃料噴射時間などがモニターできるようになりました。
プログラムを改造する為には、CPUのレジスタにどんな情報が入っているのか知る必要があり、エンジンシミュレータを活用して解析しました。
入力回路の改修内容は
www.tt.rim.or.jp/~kazu_yo/photo_gallery/default.html
に記載していますが、この回路図はポルシェ(0 261 200 075)のものです。
なお、DMEに興味がある方はこのような情報も必要かもと思い、コメントしました。
投稿: 吾妻 | 2020年4月23日 (木) 20時38分
これは凄いです。見落としかも知れませんが、ペリカンパーツのフォーラムにも通信の話しは出て来てない様に思います。
今の燃料噴射用ICの製作が一息付いたら、この分野を勉強してみます。
投稿: みつやす | 2020年4月23日 (木) 20時42分
通信関連についてみんカラに投稿しましたので、参考にしてみて下さい。
minkara.carview.co.jp/userid/3130250/blog/43950902/
投稿: 吾妻 | 2020年4月30日 (木) 18時15分
ありがとうございます。じっくり読んで理解してみます。
投稿: みつやす | 2020年4月30日 (木) 19時34分