気休めにプルアップ
うちではポルシェ用DMEの試験にEEPROMを使っている。紫外線消去のEPROMが標準採用だけど、いちいち紫外線を当てて・・・なんてかったるくてやっとれん。
そんな流れでEEPROMを装備した試験機をお客さんに貸し出していたら、客先で異常が起こって大慌て。と言う話し。
代品を送って異常品を返送して貰い、こちらで試験しても指摘通りにメチャ異常。エミュレータに繋いで定量的に見ると全然進角してない。でもドエルタイムとかは正常にコントロールされているので、プログラム部分は生きている感じ。となると進角データが壊れたか?。
そんな気持ちでROMを読んだり再書き込みを試みたらエラーが出てしまった。何回やってもダメなので、データが化けただけじゃ無くてハード的に壊れてしまったみたい。
あれれ。。。とか思いながら数ヶ月前の事件を思い出した。このときは電源を切って再始動したら生き返ったけど、何となく異常の具合が似ている気がする。
気になるので検索してみると、EEPROMでデータ化けとか耐ノイズ性とか色々と話しが出てくる。実験室レベルでは10万回とか保証されていても、荒れた車載状態ではそれ以前にエラーが出たり壊れたりしてもおかしくない。実際にトヨタの車だって保証期間内に故障する事が有る。
取りあえず出来る範囲の対策をしてみようと思い、データシートと回路を見てみた。まずはGNDとVcc間にダイレクトにパスコン。これは意外と効く。
次に/CEを対策しようと思ったけど回路的にLに固定されていた。それならと/OEを見るとCPUの端子に直接接続されて居たので、気休めにプルアップして置いた。もしかしたら立ち上がりとかの過渡的な状態や、他の素子をアクセスする時に役に立つかもしれん。
しばらく自分の車で使ってみよう。走る実験室だ(笑)。
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