劣化のオンパレード
数日前に入ってきたポルシェ用3ピンタイプのCDI。エンジン不動だったらしいけど、うちでの試験中にも火が出なく成ったので中を開けた。
全体に劣化を感じる見た目だけど、腐食ともリーク跡とも取れる奥のモヤモヤがヤナ感じ。 被覆が数カ所破れていた。ここまで穴が空いてしまうのは珍しい。今回の主犯はこれだったかも知れない。だってここは440Vのラインで、それがケースに密着して居るんだから。
他にも測定値がおかしい部品を交換し、せっかく開けたのだから予防的な部品も交換して作業完了。
コイルは表面の煤を削って一皮剥き、表面に絶縁コートを塗って修理完了と思っていた。でも完成したCDIと組み合わせて試験すると、放電距離を広くするとリーク発生。
最初よりは相当良いのだけど、明らかに絶縁体を通って?火花が出ている気がするのは放っておけない。
よくよく見るとクラックが入っていた。塗装した瞬間は解らなかったけど、ヒビの中を放電した事で黒く変色して見えるように成った。 クラックを削っていく。一般的に高圧部品は新品を買うべきだけど、 このコイルに関しては同じ物が入手できず、少し性能が落ちるヤツしか入手出来ないから悪あがき。
V型に彫り込んだ溝にエポキシを充填し、硬化したら試験してみる。うん、イイ感じだ。
この方式はランティスのデスビ一体型コイルが割れた時に試してみて、結構長い間実用に成る事を検証している。とは言っても周辺部の樹脂も劣化していると思うので、新たなクラックが発生する可能性も高いなあ。
その時は諦めてブラジル製でも手配して貰おう。差は微妙なので調子が良いときは差は解らない。解るのはギリギリの状況でエンジンがかかるかかからないかみたいな時。。。そう考えるとやっぱり大きな差か(笑)。
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