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2020年3月 5日 (木)

ボンファイアはオカルトじゃ無い

03051 数日前に点火コイルだけチェックした車だけど、新品を付けたけど始動しなくなったらしい。
 確かにあのコイルは不良だったけど、始動しないレベルでは無かった。始動時はドエルタイムが十分あるので、あのコイルでも十分な火花が出ていたはず。体感出来るとしたら高回転でドエルタイムが短く成ったとき。
 そんな事を思いながら実車を見に行ってきた。目の前にあるのは高そうなナローポルシェ。ウン千万するらしいから自分では手を出さず(笑)、作業は全てメカの人にやって貰う。
03052  なんか良く解らんけど、症状から何となくコンデンサが怪しいような気がしてデスビAssyとコイルを借りて帰ってきた。一応車上で容量を量ったら260nFと出たので正常みたいなんだけど。。。
 まずはコイルをテストすると絶好調。最近はBOSCHの新品でも外れが有るみたいだけど、今回はきちんと性能が出ていた。と言うことでコイルは無罪。
 次にデスビとコイルを組み合わせて試験してみると、妙な現象が確認された。電源を入れてデスビ軸を数回から十数回回すまでは普通に火が出るけど、その後で火が出ずにポイント面にバチバチ火花が飛び始める訳。そしてこれは何回繰り返しても再現性が有る。
 なんじゃこりゃ?と思いながらも、手持ちのフィルムコンデンサで650Vの220nFが有ったので付けてみた。そしたら何回回してもバチバチ強力な火花が出る。外付けに1Ωの抵抗を入れても、25000V以上の放電を繰り返す事が出来る。
 やっぱりコンデンサだったか、それにしても妙な壊れ方をしてくれたモンだ。自動車工学かオートメカニックの「私がはまった事例集」にでも投稿したい気分だ。

 2枚目の写真で放電距離を測っているけど、18mm飛ぶので25000V以上で資料のグラフを外挿して読めば30000Vくらい出ている事に成る。ポイント式の実測値としては十分だと思う。たぶん明日はエンジンがブルン!とかかるね。
 この放電試験機だけど、福井工業大学の大塚、織田、両氏による「二極・三極針状火花ギャップの特性と二極火花ギャップの特性の改良」という論文を参考にさせて貰った。
 結果だけを紹介すれば、スパークプラグ用の放電試験をするには、直径6mmのニッケル丸棒を使い、放電面は両方とも球面、表面は十分な事前放電を行って荒らしておくことが重要。と言う内容。ニッケル棒は持たなかったので、手持ちの中でニッケル含有率が一番高そうなSUSのM6寸切りボルトで自作した。
 上記の資料はスパークプラグ用の試験機を作ろうとしている人にとって、かなり有用な資料だと思う。

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コメント

あ〜、ビートルで同じ症状になりました。
新品で購入したコンデンサなのに点火がおかしい。これしか換えていないのだからこれが原因なのか?と東欧製のコンデンサを外して、45年前のヤマハHX90のコンデンサを付けたら1発で復活!
逆に45年前のコンデンサなんだから、とっくに容量抜けとか使えなくなっていて当然なのに、どうして??
70年代中頃までの日本製品のオーバークオリティすぎてビックリでした。

ps
ビートルにDC-CDI計画は火は飛ぶけど、点火タイミングがうまく合わず、ブボボ・・パスン!とか、パァーン!とか近所迷惑なことになって頓挫しています。
もっとよく考えて再度チャレンジしてみます。

投稿: あつし | 2020年3月 6日 (金) 00時02分

 この種のコンデンサは電解液を使わないタイプなので、経年劣化が少ないんじゃ無いでしょうか。
 そう言えばデンソーの新品レギュレータでも酷い製品が有った事を思い出しました。性能が出てない模造品業者が居るのか、ものづくり自体の能力が落ちているのか。。。

 DC-CDIがそこまで進みましたか!。あと数日か数年か(笑)解りませんが、完成を期待してます。

投稿: みつやす | 2020年3月 6日 (金) 08時00分

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