3.2L用DMEのIGBT化
自分用のDMEは数年前にIGBT化をしており、既に数年間は普通に使ってきた。故障して居た訳じゃ無いけど、将来的に故障した時の修理方法の検証と、最新のイグナイタ用IGBTを使う方が性能面でも期待出来たから。
今回はDMEの点検・リフレッシュを依頼されたお客さんが希望されたので他人用としては初めてのIGBT化と成る。
自分の時と同様に、2mmくらい有る銅板にIGBTを半田付けし、カプトンテープを2重に貼った上でオリジナルのアルミ放熱器に接着した。
これが最善かどうか判らんけど、取りあえず自分のDMEでほぼ毎日使って数年の実績が有るからダメでは無い。
保護素子を付けて最大電流を調整したら取りあえず完成。
黄色がコレクタ電圧で赤がコレクタ電流波形。電流が10Aくらいで規制されて居る事と、逆起電力が240Vくらいでクランプされている事が解る。
回路図的な話は何時か書こうと思っているけど、これら全てがディスクリートで組んであるから凄く面白い。
BOSCHの純正だとどんなスペックのトランジスタか解らんので、240Vのクランプ電圧を上げる事は怖い。でも今回のIGBTなら最大定格が450Vと解っている。
5枚目はダイオードを1個追加して370Vまで上げて見た波形。お客さんに渡すのはどうするか相談後だけど、プラグの要求電圧が上がった時に240Vだと失火気味に成るけど370Vならギリギリ点火できる様な局面はあり得る。
でも非常に調子がよいエンジンで要求電圧が低めで快適に回っている時は、両者の差は全く無い。そこまでコレクタ電圧が上昇する前にプラグ側で放電してしまうから。
この手の話は今後は英語で書こうと思っていた。気持ちの上では既に出国して居る(笑)のと、どんなにボロボロの英語でも読む人の数が桁違いだから。
でも、やっぱり難しいねえ。次からやりますから英語の神様、許してください。
バイク 12km
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コメント
こういう素子の取り付けは久しぶりに拝見しました。いいですね!リード線を半田付けするときにコンデンサにコテを当てないように注意しましょう(笑
投稿: riki | 2019年12月18日 (水) 19時08分
嫌なところに気が付くオッサンだなあ(笑)。
接着方式はどうかな?と思う部分は有りますが、TO-220に絶縁シート付けてネジ止めするよりも、D2-Pakを銅板に半田付して後は適当に処理する方が素子温度を簡単に低く維持できる事に気がつきました。
要は、点状の発熱体に近い部分を重点的に処理しろと言うイメージなんだと思います。
投稿: みつやす | 2019年12月18日 (水) 19時54分