犬鳴村
この週末は嫁さんが実家に帰っていたので、夜になって福岡空港まで白骨号で迎えに行った。夜間視力の落ちた田舎者が、暗いライトの旧車に乗り、国内線と国際線が別れて解りにくく、送迎車とか駐車場の経路を誰が設計したんだ!!!と怒りたくなるような空港まで。
往復とも犬鳴峠を通ったけど、そう言えば数日前に宮若市のキーワードで「犬鳴村」と言う映画の話題が上がって居た事を思い出した。
新犬鳴トンネルが出来てからだろうか、急に心霊スポットとしてメディアが騒ぎ出した記憶が有る。地元の人間に取って主要な地方道でしか無い峠なので違和感有りまくりで、近くを走る玄海100kmの完走記にも書いた。それからしばらく静かだったけど、最近のネットで安易に発信できる社会に成って再度脚光を浴びた感じだろうか。
筑豊人は民度が低いみたいな話題よりは罪がないと思う。実際に民度が高いとは思えんし(笑)。それに適度な話題は過疎地を元気づけるかもしれないし、麓の脇田温泉にはネッシー的な特需とか発生しないかな?とか思ってみたり。
映画の説明で「日本政府の統治が及ばない集落、犬鳴村があり・・・」の部分を読んでいたら嫁さんが「それなら安倍が何を決めても怖くないから良いね」と叫んだ。その発想は無かったので斜に構えたセンスに感心した。
実際の犬鳴村は開拓村的な場所だったらしく、近所の郷土史家である澤田憲孝氏が纏めたページに詳しい。こことか、こことか、こことか、を読んでみたら実際の雰囲気が解ると思う。
ネットで書かれている犬鳴ダムに沈んだ集落では無くて、旧犬鳴トンネルの若宮側入口、公衆電話ボックスの横から左側に伸びる山道を進んだ先に有った場所。私はその奥までは行った事が無いけど、前は何回もバイクで通った。昔は国鉄バスが通ってバス停まで有った場所だから。
近所に来ていた焼き芋屋がそこから来ていると言う話が有ったので、その当時までは犬鳴村に人が住んでいたか、そこで野菜を作ったりしていたと思われる。それは上記の澤田氏の文章とも一致する。
心霊スポット的な恐さよりも、澤田氏による水路の勾配が勝手に変えられて居た話の方が怖いかもしれない。当時の水利権は今の原発利権?くらいは有ったかも知れず、鍬で乱闘とか有力者への賄賂とか、心霊現象よりも怖い実話が有ったんじゃ無かろうか。
今は農業が行われているかどうか知らんけど、最近は犬鳴山を含めて付近一帯は低山登山で割りと有名な場所。肝試しや肝の据わったユーチューバーが怖々と歩くその先で、藪がガサガサ揺れて登山靴を履いた爺婆の団体が出てきたりするんじゃ無いかと、妙な心配をしたりしている。
日本国憲法が通じない場所として、宮若市が有名に成りますように(笑)。
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コメント
仰せのように、高齢車+高齢者予備軍+夜間+雨とかでしたら迷走することがあります。
いつでしたか、福岡市内にでかけて都市高速から九州道福岡IC経由で帰ろうとしたんですが、貝塚JCTの分岐で右側車線に入っていないといけないのを知らず、終点香椎まで走って福岡工大あたりを徘徊したことがあります。
上記に加えて +田舎者+視力障害-カーナビ が加わると初見の夜道はダメですね。
投稿: 熊次郎 | 2019年11月27日 (水) 09時42分
さらに雨が降っていたら明け方まで国際線のターミナル廻りを徘徊していたかも知れません。
国内線のターミナル廻りは、正しい周回なのか1周多めに回ってしまったのか良く解らない感じが何時も付きまといます。
峠道でも後の車のライトで照らされた範囲の方が明るい訳で(笑)、取りあえず明るいライトに交換しようかなと考え中。
投稿: みつやす | 2019年11月27日 (水) 10時50分