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2019年11月16日 (土)

ヘクトグラムは科学か?

11161 午前中はスイミングの予定だったのに、神社掃除と県道のゴミ拾いが入ってしまったのでプールへは行けなかった。
 子供の頃の私なら、これだけで1週間くらい不満顔で過ごすことが出来たけど、最近は少しだけ徳が高くなったので何となくモヤモヤした気持ちで1日を過ごす位で済む。
 でも、夜になって変な本を読んでしまったのでモヤモヤが強くなって少し悲しい。

 この本は新しいグリルで燻製でも作ってみようと思って借りた。燻製入門みたいな本だけじゃ無くて、燻製にしたらどうして腐らないのか疑問が有ったから。
11162  解ったような解らん様な読後感だけど、まあ私のような捻くれた人間が読むだけなら被害は少ない。でも小学6年生のカワイイ女の子が、夏休みの自由研究の為に読むかもしれない。
 お母さんのパンとコモパンと山崎パンでカビの発生を調べようと考えて、その科学的な参考書としてこの本をお父さんに買って貰うかもしれん。

 理科の苦手な担任とか、子供の心を考えてくれる担任なら問題は起こらない。でも化学と物理が得意だったけど社会と英語が苦手で志望校に受からず、仕方なしに行った大学で教職を取った捻くれたヤツだったら可愛そうだ。
 「はあ!?、太陽エネルギが効果をアップ!?、何の効果をどんな具合にアップするの????」とか、
 「ミリメートルヘクトグラムってなんだろ?、質量かな?、長さもあるからモーメントかな?、そもそもヘクトは小文字だよね???」とかねちっこい質問攻めにして泣かされてしまうかもしれん。
11163
 もしそんな悲しい事が起こったら、責任は全部この本の著者と発行元である日刊工業新聞社に有る。
 日刊工業新聞社と言えば以前にもとんでも無い本を読んだ記憶が蘇ってきたぞ。「工業」とか名前に入れておきながら、担当者とか校閲の人間に科学とか工学の知識や向上心という物が皆無なんじゃ無かろうか?。
 幻冬舎から出た百田尚樹の本の中で、雷電が上空まで急上昇してB29を撃墜するときのコックピット内の気圧表現なら笑って読み飛ばす事が出来るけど、これはいかんよなあ。2回目だし今日は気分が悪いので少し強めに書いてしまった。



バイク 12km

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コメント

許せない。
こんなのが活字になってる事がゆるせん
誰が書いたの?
どっかの宗教団体か?

投稿: 従姉妹 | 2019年11月18日 (月) 22時32分

 でしょ、こんな本が流通している国が技術大国を自称するとか恥ずかしくて・・・。

 「食品保存と生活研究会」著と有るから少し怪しい感は漂うけど、出版社は大御所なんだから何とかしろよと思う。

投稿: みつやす | 2019年11月18日 (月) 23時00分

 ヘクトグラムが活字になって,ダメ押しに解説が付いているのは,笑いを通り越して凍り付きました.
 35パイとか55丁は,会話では登場しても,専門書で活字にしたらアウトだと思います.

 日刊工業新聞社の書籍と言えば,かつては名門だったと思います.かつてというのは1970年代まで,せいぜい1980年代半ばあたりまででしょうか.
 同社の書籍編集部はプライドが高かったですが,それなりに良書を発行していたと思います.対照的にグダグダだったのは雑誌編集部でした.著者や関係会社との間で問題を起こすのは,たいてい雑誌編集部でした.詫びを入れてチャラというのを繰り返していました.
 1990年代に入ると良質の書籍編集者が定年でリタイヤし,雑誌経験者が書籍を作るようになって,書籍内容の品質劣化が著しくなりました.
 やがて書籍も雑誌も劣化し,全雑誌が休刊しました.一時は書籍からも撤退すると噂されていました.2003年に会社更生法の申請が却下されて,りそな銀行による支援が入り,本社ビルなどを売却したうえで,今日も存続しています.
 調べたところ「食品保存の科学」は2012年刊,「トコトンやさしい溶接の本」は2009年刊でした.
 こんな書籍をいまだに出し続けているようじゃ,編集の体質は10年経っても変わっていないのかもしれません.
 

投稿: Toolith Gary | 2019年11月20日 (水) 13時13分

 グレイさんとお呼びしたら良いのか、別の意味があるハンドルネームか解りませんが、詳しいコメントをありがとうございます。

 会社更生法騒ぎは知りませんでした。私の頭の中では良いイメージの会社でしたが、そう言う事なら今の書籍の内容に納得です。

 1990年代は韓国の仕事をしていました。地方都市の書店に入ると1/4位の棚は英語と日本語の本が並んでいました。帰国して日本の本屋に入ると1/4は漫画でした。
 日刊工業新聞社だけの話では無くて、我々日本人全体が技術的劣化を始めた時期なのかも知れません。

投稿: みつやす | 2019年11月20日 (水) 14時19分

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