タコメータを付けた
ポルシェの3.2L用DMEの試験に使うエンジンエミュレータ。DMEの修理とか改造とかに活躍しているのだけど、先日の仕事で少しだけ問題が発生した。
依頼を受けた問題点は修理できて仕事としては完了なのだけど、車両に装着時にタコメータが動かないという問題が起こった。「うちの試験ではタコメータは動いてましたよ」と言えれば良いのだけど、故障内容だけの作業しかして居らずタコメータの出力を見て無かった訳。
依頼の範囲じゃ無いから当然だろ?と言う態度でも通るとは思うけど、DMEの修理・点検までしておきながらタコメータは聞いてないからみてません・・・では気の効いた整備士とは言えない。
タコメータ端子を測定すれば良いのだけど、それは面倒だし一手間かかる。そこでDMEから出たタコメータ端子に外付けのタコメータを付けることにした。
これなら測定中の回転数のモニタにも使えるし、エミュレータ→DME→タコメータ出力→タコメータ表示、と全ての経路の確認にもなる。悪くないアイデアだと思う。
ちょっと面白いのはこのDMEのタコメータ出力。普通は点火系から引っ張ってくる事が多いけど、こいつは噴射系から引っ張ってある。点火だと2回転に6回、すなわち1回転に3回のパルスに成る。対して噴射系は2回転に2回の噴射なので1回転に1回のパルス。
と言うことでBOSCHの技術者とVDOの技術者が話をして、「それなら噴射のICに外部出力の端子を付けましょうや」と成ったのかもしれない。
バイク 12km
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