解ったような解らんような気持ち
放置状態では無かったけど大きな変化が無かった200V用インバータ。色々と本を読んだり資料を漁ったりする過程で、Hブリッジの駆動方式が違っていると言うか、違う方式を試すべきかも?と言う気持ちが湧いてきた。
本当なら回路図とか説明図を書いたら直ぐに解る話だけど、書くのが面倒なので取りあえず言葉で(笑)。
Hブリッジで正負の駆動をする場合、単純に考えると「右上から左下」のパターンと「左上から右下」の2種類の電流の流れが有る。これを使って各種の出力を得る場合に今と別の駆動方式が有ることを知ったわけ。実際は最初の段階で知っては居たけど、動作が想像できなかったので試して無かった方式。
例えば出力「0V」を得る場合に、「右上から左下」も「左上から右下」も両方とも駆動しないやり方が有る。これが今までやっていた方式。それに対して「右上から左下」を1ms駆動し次に「左上から右下」を1ms駆動する行為を延々と繰り返すやり方が有る。これが新たに試そうとしているやり方。
どうも電流の流れが納得できなかったので試しもしなかったけど、こういう駆動方式が書いてある書物が有る。そして延々と考え続けたら出力に適切な「L」成分が有れば行けるんじゃ無いか?と言う考えに至った。
で、試してみたのが左の画像で、1番目が全体の状態。2番目が無負荷の出力電圧波形。3番目が100Wの電球を接続した場合の出力電圧波形。いずれもフィードバックはかけてない。
今までの方式だと無負荷と100W負荷では大きな違いが有った。でも新しいやり方だと5%くらい下がったかな?程度で大差ない波形が得られている。
出力側コイルの特性とか、駆動素子の耐圧とかいくつか検討課題が有りそうだけど、基本的な考え方としてこっちの方が正しいのかもしれん。基礎から勉強してきた人間なら瞬時に電流の流れが想像できると思うけど、私はそんな人間じゃ無いのでなかなか電流の流れが見えてこない。
バイク 12km
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コメント
「左上から右下」、「右上から左下」のどちらもオフにするやり方だと、抵抗負荷の場合は0ボルトを出力したことにはなりますが、誘導負荷や容量負荷だと、0ボルトを出力したことにならないのです。
なので、電圧を浮かすやり方は回路的にやらないのです。
私もインバータの波形がおかしいの
投稿: まつ | 2019年8月17日 (土) 21時35分
気になっていましたが、解決されてよかったですね。電球バランサーも取り外せて省エネになりますね。
投稿: まつ | 2019年8月17日 (土) 21時36分
何事も基礎をしっかりと理解しないとダメですね。私は何時も出来上がった物に興味を示し、行き詰まったら嫌々基礎まで遡るやり方なので苦労してます。
コイルやコンデンサと変化する電流の振る舞い、なかなかイメージ出来ません。
投稿: みつやす | 2019年8月17日 (土) 22時18分
例えば50ボルトの端子電圧のあるコンデンサの電圧を0ボルトに指定したい場合、「左上から右下」、「右上から左下」ともにオフのままだと、50ボルトのままで、狙っている0ボルトにはならないので、やっぱり強制的に0ボルトを印加してあげないといけないのかなぁと思います。
同じ考え方では、リアクトルの場合はイメージしづらいですが…。
投稿: まつ | 2019年8月18日 (日) 22時21分
電圧とコンデンサで考える方法、良く解ります。機械で考えると片側の押しボルトで位置決めする方法と、両側の押しボルトで位置決めするくらいの違いかな?と拡大解釈中です。
「L」成分に関してはイメージが湧かないのですが、コンデンサと電圧ならリアクトルは電流で考えるべきでしょうか。
抵抗ゼロの理想的な回路とリアクトルなら、5Aの電流が何時までも流れ続けるから放置ではダメで、反対側から電流を流してやる必要がある・・・うーん。
投稿: みつやす | 2019年8月18日 (日) 22時50分