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2019年6月28日 (金)

ひ弱なマグネシウム合金

06281  特定の時代の空冷ポルシェはエンジン部品にマグネシウム合金が使われている。
 でも耐久性が無いのか細かい問題も。ここもボルト穴の外側にクラックを発見。



06282 内側にもクラックが。溶接は難しそうだし、もしやってもこんな薄肉で複雑な構造だと歪みまくりだろう。





06283_20190628205501 と言うことで、気休めに構造用接着剤を充填。最近はエポキシに替えてアクリル系の構造用接着剤を使う事が増えた。特性に慣れて使いやすく成ったから。




06284 ドリドリ君の円弧補間でぐるっと削れば良いと思ったけど、予想以上に凹凸やクラックが有ったのと、何を平面の基準にするか迷ったので作戦変更。




06285 オルタネータの代わりを務めるジグを作った。






06286  オルタネータの位置に落とし込んで、オルタネータ取付座の凹凸や斜め具合を確認する考え。





06287 座面の凸部を削ってオルタネータの軸をシュラウドのセンターに持ってきた。でも隙間が0.1mmくらいしか無い部分がある。
 これはシュラウドが変形して真円じゃ無くなっている事や、羽根(インペラ)の外周部が同様に変形している為と思われる。もしかしてマグネシウム合金は成長する?。

06288 シュラウドの内径加工は現実的じゃy無いので、ジグを作って羽根の外径を切削。ここはテーパに成っていて意外と面倒。
 テーパの理由は空力的なモンよりも、シュラウド内側の抜き勾配じゃ無かろうか?と想像。


06289  綺麗に切削完了。メカの人は手作業でやってみてギブアップしたらしいけど当然だと思う。
 ドイツなので翼型はゲッチンゲンか?。




062810 隙間は全域で0.5mmから0.7mm程度になった。再塗装が有るみたいなのでこんなモンかな?。性能を求めてこれ以上狭くしたらトラブルを呼ぶだけだと思う。
 「過ぎたるは及ばざるがごとし」「角を矯めて牛を殺す」。。。ハハハ。

 ポルシェ屋の社長はこれから毎日のように変形したファンとシュラウドが入ってくるから、ジグを用意しておけば蔵が建つと言ったけど本当かなあ(笑)。

ラン 4km

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コメント

鋳造しろ!鋳造!
しかも 精密鋳造!!
それこそ 蔵が建つぞ!
あっ その前に 破産するか。。。笑

投稿: MASA | 2019年6月29日 (土) 15時22分

 本物の金持ちなら、道楽でそのくらいしたいね。
 自家用鋳造炉!。

投稿: みつやす | 2019年6月29日 (土) 18時39分

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