COOLな整備士とは言えないな
平成の時代から引き摺っているナローのオルタネータ。装着したけど症状が改善しないと連絡が入り、整備工場に行ってアーダコーダとやって居た。形はうちの白骨号に似ているけど、稀少な車なので値段は下手したら数十倍では済まないらしいので少々緊張する。
空冷ポルシェはオルタネータを外すのが少し面倒。だから出来るだけ外からの試験で悪いところを絞り込んでおこうとトライし、どう考えても左図の61番端子からバッテリの+端子までの間が切れている事を突き止めた。そしてメカさんに外して貰ったオルタネータが再度入ってきたと言う訳。
直ぐにテスタを当ててみると61番とB+の間に有る2個のダイオードが両方ともオープンモードで死んで居る事が判明。でも何故だろう前回の作業時はVfを測定しただけじゃ無くてフィールドコイルをフル励磁して軸を回転してB+に電圧が出る事を確認している。しかもオシロで全部の山が正常で有る事まで。。。?。
何となく塗料に熱が入った感じもするけど・・・うーん、と言う感じ。 取りあえず死んでいるから交換するしかない。念のために残りのダイオードを再チェックするけど何とも無い。今回は念を入れて大電流を流して試験。
せっかくなのでサイズをアップした。よく考えたらオリジナルでは6個並列と2個並列が見た目的に同じサイズのダイオードが使ってある。いいのかな?。
交換して正常に成った。今回はこちらも大電流を流して試験したからたぶん大丈夫。
可笑しいなと思いながら前回のメモを見ていて気が付いた。下に6個有るダイオードは前回も今回もVfが0.45V前後で一定している。でも上の2個はVfのメモが0.87Vと成っていた。それに対して交換した現代のダイオードではVf=0.38V 。
うーん、気が付かなかったけど前回の時点でダイオードが死にかけて居たのかもしれない。もしかしたら既に1個は死んで居て、もう1個も死にかけてVf=0.87Vと高めだったのかも。そしてフィールドコイル側を修理したから車載後にフル発電して空に近い2個のバッテリに流れ込み、その電流に耐えきれずに残りのダイオードも死んだと。。。?。
うちには数kWも出せるような回転試験器が無いけど、ダイオード単体に50Aくらい流して様子を見る事は可能。出来る整備士なら黙ってそこまで試験して、前回の段階で怪しい2個を交換出来たのかもしれない。
前回の作業を駄目な整備士とまでは言わないけど、COOLな整備士では無かったなと反省。
バイク 12km
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