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2019年4月 3日 (水)

炊飯器もパワーコンディショナも無実かも知れん

04031 今日は長い。

 朝起きたら水が出なかった。ポンプはパワーコンディショナで駆動している。見に行くと交流(出力)過電流のエラーが出ていた。3回ほど再投入したけど、電流が立ち上がる時に15Aを超えてエラーに成る。試しに屋内配線に繋いでみたらブレーカが落ちた。無理はいかんなと思って見に行くと、落ちたのはブレーカでは無くて漏電遮断器だった。
 2日続けて機械を壊すと気が滅入る。嫁さんに今日は水が使えない、パッとせんなあ・・・と話したら「萬平さんに比べたらまだまだでしょ」と言われた。普通は「朝ご飯の用意も有るのよ!、お母さんのトイレはどうするの?!」と怒鳴られる状況だけど、中々肝の据わった女性だ。脱サラ出来たのも彼女のおかげだ。こういう部分だけは彼女と結婚して良かったと思う(笑)。

04032 ちゃしろが待っているので散歩に行った。歩きながら当面の対策と長期的な対策を考えた。そう言えば製鉄機械の設計SVをしていた時は毎日がこんな事の繰り返しだった事を思い出す。大変な職場だったけど今にして思えば面白くて懐かしい。
 散歩から帰ってポンプの所に行くと例の臭いがしていた。制御盤を開けたら黒こげで、コンデンサが破裂して電解液が飛び散っていた。
04033  修理できるかな?と思って見ていくけど少々難しそう。ヒューズは生きている。炊飯器と違ってバリスタも生きている。燃えているのはAC100Vの入力部基板。先にコンデンサが破裂して電解液がかかり、それが通電して発熱して行ったんだろうか。立ち上がり時にモータは少し回るので、平滑コンデンサ以降は生きている感じ。

 生活の事も有るから手痛い出費だけど交換を頼もうと思い、近所のポンプ屋に電話したら直ぐに来てくれた。この水中ポンプタイプは数が出て無いらしいけど、去年だったか隣町で同じように燃えたのを交換したらしい。この時点で「んっ?」。
04034  ポンプ屋は他の予約が有るみたいでメーカに電話し、持参してお前が交換しろと営業に交渉してくれた。11:30ごろにメーカが来て交換開始。
  横にデジカメを置いていたら「写真撮ったんですか?」とか、シリアル番号を見ながら「・・・03かあ」とか呟く。こっちも何となく「んんっ?」だ。
 水中ポンプ側は交換せずに、地上のインバータとアキュムレータユニットだけの交換で済んだ。このタイプは止めて単純なタイプに交換しようかな?とも思ったけど、数時間で復旧する必要が有ったからしかたない。シンプルタイプは次の候補だ。

04035 朝一の時点では、売れてないIDECのパワーコンディショナが炊飯器とポンプを壊したと思っていたけど、修理が終わってから違うストーリーを思い付いた。
 死にかけのポンプが1.5kWしか無い小容量のAC100V波形を乱し、その乱れが炊飯器のバリスタを焼損させた。その後に死にかけて居たポンプ基板の焼損が進み、過電流が流れたりフレームに地落したりした。
 既設のAC100Vでは破壊が進まずにパワーコンディショナの時に破損したのは、単なる運かもしれんし、弱い電源がフラフラして死期を早めたのかも知れない。酔っぱらいが歩くときに、普通の道路では転ばなくても吊り橋なら転ぶ可能性が高い。そんなイメージがあるかも?と思っている。

 最後はもう一度波形を確認しながら炊飯器を使ったときの画像。1.1kW程度のIH式だけど、画像の通りに炊飯中の波形は綺麗なモンだった。取りあえず炊飯器は無実っぽいなあ。
 どうだ、長かっただろう(笑)。

バイク 12km

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コメント

昨日の事故で投稿しようかと思ったのですが遠慮してました。
私の考えはパワーコンディショナーとポンプの相性問題では?
ポンプは起動時に定格の何倍も電気が流れ停止する時はリレーで瞬間的に切り離されますこれが小型パワーコンディショナーに無理を強いているのでは?
特に止まるときは車がブレーキで止まるのではなく衝突で止まる感覚です。
停止時に過渡現象として高電圧が発生したと思うのです。

投稿: kanecom | 2019年4月 3日 (水) 22時36分

 このポンプ、凝ったヤツでインバータ駆動の可変速なんです。だから正常な時はスムーズに電流が定格まで増えるだけなんです。
 今回はそのインバータの、1次側直流を保持するコンデンサが、一部破裂と液漏れしてます。そして電解液による導通により、AC入力部とヒューズとブリッジダイオード手前辺りの基板だけが燃えてます。

 嫁さんは今からもう一回試して見ろと言いますが、私は怖じ気づいて(笑)他で十分に試してから、最後に新品のポンプで再試験する予定です。

投稿: みつやす | 2019年4月 3日 (水) 22時56分

1次側コンデンサの劣化したインバータから、高調波的なノイズが出て炊飯器を破壊したのか?あと、供給されている商用電源が電圧降下でたとえばこれまで90V台だったのがシャキっとしたインバータからの108V?が供給されたストレスに耐え切れなくて壊れちゃったとか・・・こういった記事は楽しくていいですね

投稿: シンシア | 2019年4月 4日 (木) 12時35分

 これ、結構高いポンプだったから本人は楽しくなくて悲しいです(笑)。

 昨日の夜も今朝も、太陽光で御飯を炊きました。順調で波形も綺麗です。冷蔵庫もパラに繋いで居ますが、こちらも正常で綺麗な波形です。
 もうちょっと経過を見ておこうと思いますが、何となくポンプが主犯だった可能性が高まって来ました。

投稿: みつやす | 2019年4月 4日 (木) 12時47分

はじめまして、
楽しんでるのを邪魔しちゃ悪いような気もしますが、、、

このポンプは、回生時に電流をコンデンサーに戻して溜め込む高級品のような
感じがします。そのために過電圧になってるような。。。

また、過電圧リレー(OVR) が無さそうなのは、気のせいでしょうか。

投稿: sfish | 2019年4月 5日 (金) 01時14分

 情報をありがとうございます。
 文中の「過電圧」と「OVR」は共にポンプ用インバータの1次側の事でしょうか?。もうちょっと詳しく知りたいと思います。

投稿: みつやす | 2019年4月 5日 (金) 07時54分

失礼しました。
パワーコンディショナー(PCS)に過電圧継電器(OVR)を内蔵した製品が
普通になっているようです。PCS の設定電圧を確認するぐらいで良さ
そうです。

OVR は、Over Voltage Relay の略です。

投稿: sfish | 2019年4月 6日 (土) 00時02分

 パワーコンディショナ側は過電流と過電圧を監視して居る様ですが、その方式とか設定値は未確認でした。
 確認してみたら115Vが標準値で、意外と高くて驚いて居ます。

投稿: みつやす | 2019年4月 6日 (土) 08時16分

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