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2019年3月 3日 (日)

燃費が良くなるかな?

 中国製インジェクタの細かい話を少しずつ。取りあえずスペック的な話から書いていこうと思うけど、現時点で930を持っていてインジェクタだけに何十万円どころか1万円すらも出したくないほど貧乏だけど、ジャンクでも10万を超えようとしているDMEユニットの改造はしても良いという変態オーナーだけしか興味が無い話。

 ポルシェの純正型番は「930 606 120 00」、それに対するBOSCH型番は「0 280 150 158」。これに対して今回買った製品はBOSCH型番の「0 280 150 201」に対する中国製の互換品。それぞれのスペックは以下のように成る。
 「0 280 150 158」 流量239cc/min.@3bar 抵抗2.4ohm
 「0 280 150 201」 流量248cc/min.@3bar 抵抗2.4ohm
 すなわち930純正の158番に対して、今回買ったBMW等に使われている201番はBOSCHスペックの段階で流量が3.3%程度増加する。直流抵抗は同じ。でも手元に有るのは中国製の互換品。さてどんな性能かな?、測定してみよう。

 直流抵抗 158->2.23ohm 201互換品->1.79ohm
 インダクタンス 158->3.10mH 201互換品->1.98mH
 開弁電流 158->0.39A 201互換品->0.63A
 保持電流 158->0.20A 201互換品->0.24A
うーん、随分違うなあ。流量測定は面倒なので止めた。

03031_2  もう一つ違うのは先端の形状。オリジナルの158はピントルタイプというのか、爪楊枝みたいな棒が1本出ていてガソリンはその棒の周辺から四方八方に飛び散る方式。



03032  一方、201の互換品の方は4個の小穴が空いていて燃料の微細化に心を配った?感じ。取りあえず設計思想的にはこちらの方が新しい。性能が良いかどうかは物の出来とか用途へのマッチングとか使い方によるので何とも言えんけど。


03033  考えすぎても前に進まないので、取りあえず中華互換品をエンジンに装着した。そしてセルを回したけどエンジンはかからない。宝くじとかギャンブル系の賭け事に興味は無いけど、この手の賭け事?は好きだ。
 動作不良を楽しみながら調べていくと、開弁電流の大きさと動作時間の問題(鉄心の質量)で、純正DME波形では中華互換インジェクタを開弁させるのにギリギリの電流だという事が解った。
 そこで電流を上げていって取りあえずエンジンがかかるようにしたわけ。昨日のグラフはオリジナルの電流波形だけど、今日の3枚目は3割ほど電流値を上げた時の電流波形。これで調子良く動くように成ったけど、今度はドライブ素子とかDMEリレーの焼損とかが心配かも。最低でも保持電流は下げたいなあ。

03034  ドキドキしながら試走をしたけど調子良い。パワーが上がったとかじゃ無くて常用域が凄くスムーズに成った。これは多孔ノズルに成ったからと言うよりも、34年前の特性がバラバラのインジェクタから、中華互換品とは言え新品に交換した効果かも知れん。
 O2センサの波形も教科書に載っているような綺麗な波形が取れるように成った。定速走行中もこんな感じで理論空燃比近辺で走っている。こういう波形が出ると言うことは、エンジンも制御系もO2センサも、全てが調子良く動いている事の証明に成る。
 しばらく使って燃費を見てみよう。もし微細化が本当に出来ているなら、燃料を数%くらい絞っても良いはず。そうだ、そもそもスペック的に3.3%絞っても良いはずだ。いや、O2フィードバックの範囲なら意味無しかな。変化が有るのは過渡的な瞬間だけかも。

バイク 15km

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コメント

だ~~れも コメントせんぞ!!汗

投稿: MASA | 2019年3月 5日 (火) 18時37分

 世界に数人の変態に向けて書いているから、それで良いのだ!。

投稿: みつやす | 2019年3月 5日 (火) 18時46分

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