動いてしまえば簡単な回路だったけど
GX750のイグナイタが動いた。始めての機器と回路なので最初はどうなる事かと思ったけど、途中で回路図の援護射撃とかも有って意外とスイスイ進んだ。
電解コンデンサは全て容量が残っていて無実と思われる。それとネット上で見る写真では一部のタイミング用に電解が使ってあるけどこれはフィルムに変わっていた。
で、この回路は点火用トランジスタと3気筒の振り分けようサイリスタのタイミングが微妙なのだけど、その部分を決めるCRを見ていったわけ。そしたらこれらのCRもほとんど正常な値でOKと思われた。でもある部分を組み直したらタイミングが正常に成って動作するわけ。
なんでかな?と思って色々見ていくと、どうもスルーホールの部分の半田付かメッキが悪いみたい。この基板は部品面側の円形パターンまで半田が上がって無い。ホールの7割くらいで半田が止まっている。だからホール内のメッキと部品面のパターンは銅色のまま。どうもこの部分がひび割れ状態に成っていたようで、両側を磨いて部品面側からもしっかりと半田を上げたら正常に成った。
「なんや、再半田しただけかい?」と言われたらその通りだけど、まあそんな事も有るしそれを見つけるのも仕事のうち。
うちには3出力の任意波形出力が無いので、カムを削りだしてフライスの主軸に取付、力業で入力信号を作って試験した。これだと波形が揺れて微妙な判断が難しいけど仕方ない。
不細工に成っても良いから、スルーホールのメッキとかパターン剥がれとか、部品面の半田とか、その辺りに気を付けて組み直した。
物理的に痛んでいるのをどんな風に修理するか、このあたりも悩ましい。
ここが一番酷かった。外側の黒いチューブすら被って無かったから、イグナイタが不調に成らなくてもこの部分で断線が発生して止まったと思う。
もうちょっとだ。ここまでくれば何とか成る。
ラン 5km
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コメント
おめでとうございます。
流石です。
投稿: 亀三(カメサン) | 2019年1月19日 (土) 08時26分
ありがとうございます、回路図が有ったので途中の作業がスイスイ進みました。
意外な原因で・・・・と言う感じも有りますが、まあこんな故障も有るでしょう。手間ばっかりかかって、イマイチ偉そうな顔の出来ない(笑)、作業でした。
投稿: みつやす | 2019年1月19日 (土) 09時14分
ゲッ!! フライスが試験機かよ!!
ちゃんとしたの無いのかよ!笑
耐熱ガラスチューブの色物って 探すの大変そう!!
投稿: MASA | 2019年1月19日 (土) 21時06分
今までは着いていた向きから想像したのか、旋盤にアタッチメントを自作して試験していたんよ。でも今回はそれでは上手く取り付かず、試しにフライスでやったらメチャ具合が良い事に気がついた。
このコード偉く高級品みたいで、すずメッキ?の撚り線の外はシリコーン系の被覆で、その外が色分けしたガラスクロス。ダイナモの修理に使っている黒色のガラスチューブでも代用するしか無いと思う。
投稿: みつやす | 2019年1月19日 (土) 23時17分