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2018年10月30日 (火)

テスターだけでは解らない

10301 昼過ぎからポルシェ屋さんに行って不調のエアフロを外して持ち帰ってきた。ここには時々2億円!みたいな車が有ったりするので怖くて自分では触れない。だから正確にはメカの人に頼んで外して貰った。


10302  よく使うゾーンの抵抗体がすり減ってしまっている。私の白骨号のヤツもこんな感じに成っていて、一部で出力電圧が逆転したりして不調を感じていた



10303  自分の作業はいい加減だけど(笑)、人様の分はメカ系のトルクとかも測定しながら、わりと真面目に作業する。

 で、作業が終わって抵抗を測定したら何か変。色々悩んで居たらふと気がついて、0-5Vを印加して出力電圧を測定したらパッチリ直っている事が解った。
 2枚目の画像で解るように凄く凝った回路構成に成っていて、円弧状の抵抗体とバッテンの役目をする抵抗との複合技なので、テスターの抵抗レンジでは正しく測れなかったりする。
 この辺りは以前に928用を930用に改造する記事中に少し触れたけど、私の930用よりも今回の964用は低インピーダンスに成っていて、そのせいも有るのかテスターでの測定だと変な値しか出ない。964を車載でチェックする時は注意が必要だなあ。

10304  最後の試験は官能試験(笑)。角度毎の出力電圧はデジタルで測定するけど、絶対値よりも微妙な出力電圧の逆転とか揺らぎの方が実際の不調を感じる事が多い。だから出力には反応の速いアナログメータを接続し、ベーンを指でピコピコ押して反応に変な所が無いか確認。

10305  今回のは修理で行けると思うけど、もし駄目な場合とか酷く壊れて居る時は中身を入れ替えるしかない。でもレーザートリミングした抵抗体とか売っている訳が無い。
 私の白骨号には左の画像で示す無接点化したエアフロが付いている。何もトラブル無くほぼ毎日使っているけど、普通の人は修理が困難な場合は社外品の熱線式に交換してしまう。だからこんな変なエアフロは作ってみた物の需要は無いな。
 私が作る物ってこんな物が大半だ。要は私の興味の方向性がその他の人とは少しだけずれているという事か。少し悲しい気もするけど、まあいいや。

バイク 12km

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