愛国者は見ない方が良い
ちゃしろの散歩から帰ってきて仕事を始めるまでの間、涼しい時間帯に洗濯機の「クドウブクミ」を分解してみた。
まずは軸端部のシールをはずしてから、ボルトを使って上蓋を分離する。
一番荷重のかかるベアリングにゴリゴリ感がある。通常運転中の音が大きいのはこのせいかな?と思いながら汚れを拭うと思いも依らぬ文字が。。。
真の技術者なら規格の最低線で設計し、購買が中国とかベトナム製を買ってきても何とも思わない。でもその製品の性能が規格を満たして居なければ、採用した購買と生産者をぶっ殺しに行くのが正しい姿。
私はそこまでの技術者では無いけど、世間一般の愛国者ほどは海外製の製品に拒否感は無い。だからこの映像を見ても何とも思わないけど、「やっぱり国産品よ!」とか「モーター物は日立に決まっている」とか思っている人はショックを受けるんじゃ無いかと心配してしまう。
遊星減速機?Assyが姿を現した。これ以上は簡単に進まない感じなので裏側へ。
裏蓋を外してロータを抜いたらこんな感じ。奥にドッグクラッチが見える。
これだけのブラシレスモータと減速機とクラッチとクラッチ用のアクチュエータ。それを8,000円程度で「販売」出来るなんて凄過ぎる。私なら中国製どころか火星製の部品でも使わないと無理。
ロータの裏面、すなわち上記の突起に噛み合う相手側の突起。両方とも痛んでいるし、こっち側は金属のインサートが出ている所と出ていない所が有って部品の精度も悪い。
まあ、ロータフレーム1個が11円60銭とかで作らされているかもしれんので、値段相応という理解をしておこう。
シフトフォークの爪を外したらクラッチディスク?が外れて下側のドッグクラッチが見える。こっちは鈑金物の金属製で少しは丈夫そう。
相手側もこっちは何故か金属製。角部が少し痛んでいるけど最初のプラスチック製の方が痛みは酷い。
今日はここまでで時間切れ。
最後は悪いちゃしろ。彼との引っ張りっこは怪我と紙一重。時々怪我するけどね。
ラン 5km
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コメント
たぶん どの国産メーカーも同じじゃないやろか。。 一部のハイエンドな機種を除けば。。 ハイエンドな機種もそうかもしれんけど。笑 数年使えるくらいの耐用年数くらいの 設計しか考えんのやろう。。
白物家電は 作りたくないんよ。。たぶん。
全部売れば良いのに 中国とか台湾に。
洗濯機は 2漕式が シンプルで良いね!
仕事場用の2漕式 20年以上使ってるけど
ベルト1回交換しただけ。 まだ動きよる!
投稿: MASA | 2018年9月 4日 (火) 13時44分
ベアリングに関しては、回転数と荷重を考えると選定自体がギリギリの様な気がする。今回交換したヤツの音が気になりだしたらNSKにでも交換してみるわ。
1漕式の全自動なんか枯れた技術と思うから、小手先の付加機能に逃げずに、基本機能のしっかりしたヤツを作ってくれたら良いのに・・・そしたら20年くらい買い換え需要が無いか(笑)。
投稿: みつやす | 2018年9月 4日 (火) 15時04分
ベルト駆動でなく、DDモーターの高級版?だったのですね。
家電製品の部品価格というのは、自動車の部品と比べると安価に設定してある気がしますね。例えばエアコンのブロワモーターとかでも8,000円くらいはする気がします。
投稿: シンシア | 2018年9月 4日 (火) 18時54分
教材みたいなモータなので、ドライバを自作してこのモータを回して見たいなと妄想中です。
昔は自動車やバイクの部品も個人では買いにくい物が有りました。ホンダのSF以外では「バイク屋経由で」とか「整備工場じゃないと」と言われたり。でも今はECUでもターボチャージャでも売ってくれますから良い時代に成ったと感じます。
投稿: みつやす | 2018年9月 4日 (火) 19時45分