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2018年8月21日 (火)

フェーズバリエータ インジケートランプ

08211 アルファが手近に有るのでアルファの小ネタが続く。今日はフェーズバリエータが正常に動くように成った話。

 アルファのツインスパークエンジンには吸気カムの角度を変える機構が有る。知っていたけど我が家のボロスパイダーにはそんな高級機構なんか付いてないと思っていた。でもこないだ良く見たら付いている事を知ってびっくり。さらにそいつが動作していない事が解って少しガックリ。
08212  システムとしてはBOSCHのDMEが回転数とエンジン負荷から判断し、「遅め」と「速め」の2段階にカム角度を変更する電気信号を出す。その信号はリレーで増強されて1枚目画像のソレノイドを励磁する。励磁されたソレノイドは左側に写っているプランジャを押し込み、エンジンの潤滑用油圧をカム角度変更用シリンダに送る。シリンダはカムシャフト末端に組み込まれて居て軸方法に伸びる事によって接続された斜歯歯車を軸方向にずらす。斜歯歯車を軸方向にずらすと、歯切り角度に応じた回転方向の角度変化が起こる。これが吸気カムの動作角度を変える事に繋がる。文章で書くと訳が解らん(笑)。

 で、この機構をチェックしていったわけ。ソレノイドを外して12V を印加したら普通に動く。オイルが進入して駄目に成るような記述も見かけたけど、誰がどう見てもオイルは中に入り放題の構造だろう。
 カム軸上のシリンダは検証のしようが無かったので、エンジンをアイドリングで回しながらソレノイドに12Vを印加してみた。すると状況が急変してエンストしそうになる。励磁を切ると元に戻る。何回繰り返しても同じ状況。これはソレノイド端子以降は定性的には正常だと言う事だろう。オンオフしか無い機構だから、定量的にもフルストロークしていると思う。

08213  で、次に車体側のコネクタをテスタで測りながらエンジン回転を上下してみた訳。でも何時まで経ってもここに電圧が出てくる事は無かった。
 そこで配線を追っかけて行くとエンジンルームのリレーに到達した。外したけどリレー単体は正常に動作する。端子が汚いのでコネクタグリスをスプレーして数回脱着を繰り返した。
 アクセル負荷も関係するなら実走しないと駄目かも?と思い、車体側の端子に電球を付けてワイパーアームに括りつけて試走した。そしたら正常にランプは点滅した。しかもアクセル負荷とかほとんど関係無しに、1700rpmから1800rpm辺りで単純にオンオフを繰り返す。
 帰ってきてアクセルをふかすと今度は停止状態でもランプが点滅する。回転数だけに依存している感じ。うーん、訳が解らん・・・と言うよりも、リレー端子の接触不良だったみたい。
 その後でバリエータを入りと切りで走ってみたけど、切りでもそれなりに気持ちよく走っていた。今までそうだったんだから。そして何も不具合は感じられない。
 次にバリエータを生かして見ると、パワーとかは感じないけど凄く走行抵抗が減った感じが有る。これははっきり解る。60km/hくらいで気持ちよく走っていた道が、走行抵抗が減ったから無意識のうちに70km/hくらい出ている感じ。と言うか実際にそのくらい出てしまう。なるほど、確かに効果は有るな。

 夜はちょっと調べ物をしていたのでトレーニングは無しになってしまった。良くない事だけど夕方の開いた時間に下の畑の温室撤去作業をやったので、まあ身体は最低限動かしたと判断しよう。

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