打破
ちゃしろの散歩から帰ってきて仕事を始めるまでの間。電気工事士の例題は一通り解いたので2回目をやる意欲が無くなった。何か涼しいうちに屋外の作業でも・・・で、草刈り機まさお君の整備をする事にした。
以前から外そうとして外れない後輪のハブ。今日は別のやり方を思い付いたのでそれを試してみることに。
ランティスのブレーキロータを外すとき、これでガガガッと打撃を加えたら押しボルトとか使わなくても直ぐに取れた。それを応用出来ないかな?と思って、プーラで軸方向に力を加えながら、エアーでボス部を横からダダダッと。
凄いぞ!。フランジ面が曲がるまで圧力をかけたり、軽く焼いたり、駆動用のピンを抜いて使ってみたり、色々しても外れなかった錆びたハメアイが外れてきた。
何か困難な事や障害を克服する事を「打破」と言うけど、まさにその通りの事が目の前で起こっている。整備を学ぶにはまず国語を学べと言う訳だ。
最近はこの手の場所にクラッチスプライン用のグリースを使っている。その前はMonotaROのディスクパッド用とか固着防止用で、その前は普通のリチウムグリース。
ロートルさんは嫌っていたけど、ディスクブレーキのスライドピンにもこれを使って居る。私が触ってきた車ではピストン廻り以外のゴムは鉱油系のグリースでも問題がなかったから。
さらにこいつは色が黄色で何か効きそうな雰囲気満載だし、増ちょう材もアルミニウムコンプレックスと名前もちょっとカッコイイ。
フランジの変形をプレスで修正し、錆を落としたシャフトに組み込んだ。トルクを伝えるピンは錆びていたので棄てたので、代わりにM10のボルトナットで代用。
でもここの構造が良くない。
軸とボスのハメアイ面が外に露出しているので、水が入り放題。このままではいずれ同じ事を繰り返す事になる。内部には高価なHSTユニットが入っているから大事に使いたい。
何となく誰かの影響を感じるけど(笑)、グッデイで188円で売っていたシリコーンシーラントをてんこ盛りにした。これで完璧。
ちなみにホンダの運搬車「力丸」君の駆動軸はこんな感じ。軸端はエンドプレートで位置決めと同時に簡易的な蓋がされているので、まさお君みたいに水が入り放題は防げる。
チクスイさん、改良してくださいな。四駆のモデルではすでに改良済みかもしれんけど。
この後で暑い中をドリドリ君の配線を整理したりして仕事をしていたら、変なオッサンが来て血圧計を治せと言う。「毎日使っているからこれが使えないと死んでしまう」と泣きそうな顔。
仕方ないからゴミ箱の中から真鍮棒を拾い出して旋盤で削った。削りかけのねじ山が何となく意味が有りそうで悪くない(笑)。
圧力が低いからか、家電はこんなモンと思っているのか、測定用に加圧される回路なのに、全てはチューブに差し込んで有るだけ。
加圧部にはセンサも何もない。本体内部の圧力センサが心拍と同期した圧力変動を拾うんだろうか。面白そうで興味が有ったけど時間がなかったので知的好奇心は封印。
自分の血圧を測定したらそれっぽい値が出たので完成とした。渡した後でネジを2本付け忘れて居たことに気が付いた。ハハハ。
バイク 12km
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