間接員が多すぎる
婆さんの介護認定で「要支援1」が出た。本当は12月の中旬に出ていたみたいだけど、婆さんが溜め込んでいて「もう発送済みですよ」と言われて部屋を捜したら発見。はあ、、、こういう面もこちらで管理しないとダメに成ったのか。
で、要支援1が出たのでそれで利用できる運動的なサービスを使おうと手続きを始めた。始めて解ったけどあまりにも事務手続きが多すぎる。別の言い方をすれば間接的な業務が多すぎるし、人に着目すれば間接員が多すぎる。
介護認定してもらう為に役場に行って書類を書き、病院で診察を受けて診断書を書いて貰い、認定員が家に来て状態を確認し、認定が出たら支援センターに連絡し、センターの職員が2名来て認定の時と同じような質問をし、選任されたケアマネが来て再度同じような質問をし、何処の施設のどのサービスを希望するか聞かれ、備品を買うなら業者を選定してくれと言われ、その間に何回も電話の遣り取りも有り、ようやく来週の水曜日に初めてサービスの体験に行く事が決まった。体験したらそこで良いか判断し、良ければここからサービスの本格的スタートと成る。
ここまで全てが事務的な手続きに要したエネルギ。主目的である運動とか機能訓練は一切始まっていない。個人的にも疲れるし時間をもの凄く要する行為だけど、自治体や国レベルで考えたら実際の支援行為以外で多大な予算を食いつぶして居る事になる。さらに要支援が要介護に変わったら担当部署が変わるので振り出しに戻るとか言われて呆れてしまった。
役場関係というか対公務員関係は昔からこういう感じの事が多かったけど、介護保険は最近出来ただけ有ってさらに悪い方に(笑)洗練されていて驚く。そりゃあ予算が幾らあっても爺婆に接する人達の給料は上がらんわ。
これに近いような事を民間企業でも大学でも日本全体でやっているから、日本の労働生産性が落ちたとか、先進国で最下位だとか、大学のランクが落ちたとか言う話に成るんじゃ無いかと思う。
物を作っているのは現場なのに、現場で出世するのは班長が限界。それ以上は管理職に成るしか無いとか、手を動かす作業は派遣か外国人にやらせてコストダウンしておきながら総務には正社員が一杯の企業とか、数コマ授業を持っている講師よりも新卒事務職員の方が給料が良い大学とか、実績のある教授より事務職の上の方が給料が良い大学とか、一番効率よく儲かるのは手数料ビジネスだとか、生み出す物は少ないのに本社が多いだけで冨が集まる東京とか、勉強しないと工員みたいな仕事しか無いよと教える母親とか、安定しているからと日本で一番の間接員である公務員に成りたがる若者とか。。。
この手の話は昔からしているのだけど、大多数の人からは「大きな経済が解ってない」とか「頭脳が一番大事だろう」とか「東京が死んだら地方なんかイチコロ」とか否定ばかりされて来た。
まあそう言う意見も有るとは思うけど、経済のシンプルな原則から行くと間接員は少ない方が効率が良いと社会科の教科書に書いてあった。物理的な思考回路で極端でシンプルな状態を想定し、もし日本が焼け野原に成ったと考えたら、強いのは東京の管理職じゃ無くて工場でプレスを操作する作業員だったり、畑で野菜を作る百姓のはず。
まあ、アベノミクスとか経団連の考える方向とは真逆な気がするけど、今の直接員を安い給料で効率的に働かせて、私はその管理をして良い給料を貰いたい。。。的な思想では日本の生産性は下がる一方だと思うわ。
何の話を書いているか訳が解らん様に成ってきたぞ(笑)。私は自分自身が直接員でもあり間接員でも有るんだから、両者の効率の良い割合を見極めてボチボチ生きていこう。
バイク 15km
| 固定リンク
コメント
いいですね。良く分かります。前半の申請の面倒さも、後半の社会の不合理(笑)も。今時の若者はどう考えているのか。何も考えていないか。少なくとも自分が若い時には何も考えておりませんでした…
投稿: シンシア | 2018年2月 2日 (金) 22時35分
ハハハ、私も何も考えずに生きてきました。何とか成るモンですね(笑)。
ちなみに、私の親とか親戚は公務員だらけです。田舎でこういう家庭の子は間違いなくコネで公務員に成るんですが、何を間違ったのか私は妙な商売を始めてしまったのが不思議です。
投稿: みつやす | 2018年2月 2日 (金) 22時56分