サイドスリップテスタに付いて考えてみた
サイドスリップテスタに付いて色々考えた。今日考えた訳じゃ無くて白骨号の車検を自分でやろうと決めた時から、延々とずーっと考えて居た。
まず構造だけど、左右だけに自由度がある2枚の板を用意し。中央部はラック&ピニオンで繋げば良かろうと考えた。これはほぼ正しかったみたいで、色々調べていくと市販品も同様の構造という事が解ってきた。ただラック&ピニオンはコストの面からか、ストロークが精々10mmと少ない事からリンクが使われていた。
その動きに関しては1枚目の画像の通りで、例としてトーインが付きすぎている前輪を通した場合、タイヤは内側に行きたがる。しかし幅方向は車体に拘束されて居るから内側に行くわけにはいかず、ズリズリとドリフトしながら前に進む。その過程で内側に進む予定の量だけ板を外側に押す。
トーインだけじゃ無くてキャンバに関しても基本動作は同じ様なモン。問題は斜め侵入だと思った。許容範囲は1km進んで左右に5mという厳しい誤差。車検ラインでそんな精度で真っ直ぐ進む事なんて出来るんだろうか?。と言う不安でもあった。
所が、よくよく考えてみるとそれは杞憂だと言うことが解ってきた。横流れが無い前輪を持つ車体をサイドスリップテスタに対して斜めに走らせた場合、2枚面の画像の様に成ると思われる。その場合左右に力を加えると動く板の上ではあるけど、正しく調整された前輪は左右の力を発しない訳だから、普通に進行方向に向かって斜めに進んでお終いと成るはず。
もし横滑りが少し有った場合だけど、侵入角度のずれのcosθの割合で誤差の測定値は減るんじゃ無かろうか。極々僅かだけど斜めに進入した方が合格しやすい??。取りあえず斜めに進入したからと言って不合格に成ることは無さそう。
そして最後は自作した後で解ったこと。ストレートとかで売っている片側だけの簡易テスタだけど、これは固定側が測定されないから、左右で入れ替えて測定するのが面倒で、さらに誤差が蓄積されて不正確だと思いこんでいた。
でも、自分が作ったテスタを見て考えたら片側でもトータルの横流れ量は測定できる事が解ってきた。
極端な例として左にだけトーインが付きすぎて居て、そちら側は固定板で右側に簡易測定ツールを置いているとする。その場合測定が出来ないと思っていたけど、左輪が右に押されて車体が右に押されて右輪も右に押される。結果的に真っ直ぐに進む右輪は右の簡易測定ツールの上板を右にずらす。これは左輪の横流れ量を右輪の下のツールで測定出来た事に成る。
両方ともずれていたり、右だけがずれていたりする事も有るけど、同様に考えたら片側だけでトータル横流れ量は測定出来ることが解る。
ただ、この場合は車体が自由にスムーズに動くことが前提で、その辺りが1kmで5mという基準に対してどの程度影響するのだろう?と言う疑問は残る。両方とも動くタイプを自作してしまったので、この方面は検証とかしないような気がするなあ。
バイク 12km
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