高級なプローブは使えない
コイツを買うに至った経緯は別に書くとして、今日の昼に中国からキットが届いたので夕方のちゃしろの散歩の後で組み立てた。
昔はもう少し安かったみたいだけど、私が買ったときは24ドル。組立は1時間程度で終わる。秋月の面倒なキットを作る様な人なら苦労なく組み立て出来ると思う。1/4Wの抵抗やDIPが精一杯の人は苦労するかもしれない。
組立とかスペックに関しては他の人が書いているので、私は自動車の電気系に限定した話しでも書いておこうと思う。
付属のプローブ?は単なるミノムシクリップなので比率は1:1。被測定物に与える影響も大きいし点火系の高電圧に耐えられない。と言うことで10:1のプローブを繋いで見た。
最初はテクトロの安物で100MHzクラスのヤツ。ところがこれでも補正が足りずにキャリブレーションが出来なかった。本体側の入力容量がテクトロ様の考える最低クラスの限度を超えているらしい。
そこでもっと安物の秋月で買った記憶が有るテキサスとか書いたヤツに交換。流石に安物だけ有って対象のオシロも入力容量がデカイ事を想定している感じ。綺麗に補正が完了した。
最初に測定したのはXS650のピックアップ信号。エンジンをかけるのが面倒なので疑似信号だけど綺麗に見える。このオシロは超低性能だけど、エンジンの回転なんて電子の世界に比べたら眠っている様な物。コイツで十分見えるわけだ。
次は点火コイルの1次側。オシロ本体の許容電圧が50Vで、縦の枡目は50V/div.まで有る。と言うことで100:1のプローブじゃ無くて10:1のプローブで観察出来る。真似して壊しても知らんけど(笑)。
教科書的なドエルタイムとか容量放電、誘導放電の波形が解る。横軸はまだ余裕が有るので拡大したらさらに詳細な波形を見ることも出来る。24ドルの癖になかなかやるじゃないか。
私はこれに電池ボックスを付けて完全なポータブルとして使おうと思う。フィールドでエンジン回りの波形を見るのに良さそうだから。
良くできているし用途を限定すれば実用に成ると思う。でも最初の1台にお勧めはしない。あくまでも普通のオシロが使える様に成った人向けの、実用的なオモチャだと思う。
バイク 12km
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コメント
ポータブルで、バイクの12000回転くらいの波形なら見れるヤツを3000円くらいで買った覚えがあります。内部に電池があって現場の持って行って使うワイアレスとしても測定?できます。
波形と電圧は概ねわかるのですが、オートレンジなのですが周波数が表示されません。(時間軸が不明)そんなスペック。メモリーの波形が1chあり、その波形と比較することでだいたいの周波数がわかります。
残念ながら、波形をパソコンに取り込めません。同じくこちらもオモチャです。
投稿: そクラテす | 2017年5月30日 (火) 13時34分
コイツの性能は正弦波で100kHzか精々200kHzでしょうから、ずっとスペックは低いです。ただ操作系が普通のオシロで直感的に使え、低レベルなりに割り切った設計思想が気に入りました。
今日の夜は電池駆動化でもしてみましょう。
投稿: みつやす | 2017年5月30日 (火) 14時55分
溶接機などの動作チェックにCRTのオシロを使うと磁束(磁場)の影響が厄介でしたが、この位の物が便利かも!秋月でも売り始めましたね。
投稿: riki | 2017年5月30日 (火) 19時24分
完全電池動作が実現すれば、GNDの絶縁とかフローティングを考えなくて良いのが助かります。
現在、電池化に向けて鋭意作業中。晩飯が終わったのでもう一踏ん張り。
投稿: みつやす | 2017年5月30日 (火) 20時06分
こんばんは
今年、似たようなのを2台作りました、
DSO138、TIP部品から付ける秋月キット、
LCD表示はミツヤスさんのと全く同じ、
006Pで動くのでテクトロはお休み中。
投稿: リュウトク | 2017年5月30日 (火) 21時43分
おっ、私ののお兄さんかお姉さんにあたるモデルですね。老眼だからチップ部品からの半田付は出来れば避けたいです(笑)。
私のは単三を4本にしました。006Pの高価格に怖じ気づき、DC-DCのノイズや複雑さは嫌。結局オシロ本体を少し弄り、4.4Vくらいまで動作する様に改造です。
投稿: みつやす | 2017年5月30日 (火) 22時52分