燃えないパワーじゃ動かない
2年くらい前に修理していた古いポルシェ用の、電気で巻き上げる機械式時計。その時は内部の巻き上げ用ソレノイドが焼損していたのでまき直したのだけど、今回も同じように焼損して入ってきた。
同じ故障で入ってくるのは恥ずかしい。その瞬間は修理できたように見えていたとしても、本質的な部分で修理が出来て居なかった事を意味するから。
前回も調べたけど今回も更に調べた。そしたらこの種のヤツはソレノイドが焼損する故障が多い事が解った。ということは元々の設計が不味かったり、製造や調整や使用環境がクリティカルなのかも知れない。。。
でもそれを言い訳にするのはカッコワルイし、それを解決出来ればその時代のメーカの技術者に勝ったことに成る。やっぱりそう言う修理をしたいね。とか思いながら再チャレンジ。
1枚目は前回の画像で、2枚目以降は今回の画像。今回の方が酷くてボビンの再利用も出来ない。仕方なくファイバーを使ってボビンから全部再製作して実験開始。
まずは焼損時の煙の微粒子?が各所に付着しており、時計自体が正常に動かない。そこで最初は時計職人に成って各部を洗浄して注油してなんとか動くようにした。
あとはコイルの定数を変えていく。正常動作なら或る程度の幅で動くコイルは前回の実験で把握している。でもそれでは異常時に接点が固着してしまったり、妙な位置でブザーみたいに成った時に焼損する訳。
ということで少しずつ細い巻線に交換しては実験し、なんとか連続通電でも焼損せずに、通常の動作もまともにこなすコイルを作ろうと努力した。
でも。。。かなりやって居るんだけど両立は出来ないんじゃ無いの?というのが今の感想。といっても内部をクォーツに入れ替えるのは負けたようで悔しいし美しくない。どこかに電子的な保護回路を入れるしか無いのかな?。
今日の散歩の時、いつもの様にちゃしろが畦道を掘り出した。でも今日は中々止めずに延々と掘り続ける。時々「ブヒー」「ブヒッ」と妙な鼻息を立てながら。「帰ろうや」と言いながら見ていたけど、有る瞬間に動きが止まった。そして身体ごと顔を引き抜いた彼の口にはモグラの子供が銜えられていた。
しばらく前に嫁さんと見ていた時は全身がピンクの赤ちゃんだった。でも今日はうっすらと毛が生えたようなミニモグラの格好をしている。何回かくちゃくちゃ噛んでポイッと吐き出してお終い。
モグラさん、御免なさい。
バイク 12km
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コメント
☆ピンクのモグラちゃんのこと。生々しい動物の生態の現実を、小学校の高学年の子どもたちに、是非にも見せたい光景です。ある昆虫学者は、カブト虫を子供にあたえ、手足6本をもぎとらせてバラバラにして観察するよう指導したとか。それにより、生き物が生きとし生けるしくみ、命の尊さ、を知って欲しいとか。
投稿: ラモ | 2017年4月10日 (月) 17時09分
あれで食べてしまえば教育になるかも知れませんが、くちゃくちゃ噛んで殺すだけですからねえ。。。
そう言うのも生き物の生態として捉えるべきなのかも知れませんが、何となくモグラさんに申し訳なくて。
投稿: みつやす | 2017年4月10日 (月) 18時26分