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2017年3月13日 (月)

我が社の基準に達しません

03131 先日書いていた中国製のA軸ユニット。内部の細かい不具合などを修正しながら組み立てていき、モータの仕様を想像しながらドライバも作って動かして居る。とりあえず動くけど今のままじゃ駄目だわ・・・というのが感想。

 まずはウォーム軸。こちらは軸端のベアリングナットに高強度のネジロックが使ってあったみたいで、前任者がメチャ苦労してナットが相当痛んでいた。その過程で軸を曲げてしまったかねじ山を痛めてしまった可能性もあるけど、うちにきた段階で1回転毎に重い場所があってモータが止まっていた。
03132  仕方ないので押したり削ったりしてスムーズに回転するように修正加工した。ここに関してはオリジナルのままならスムーズだったと信じたい。

 次に困ったのがバックラッシュの調整。2枚目のようにネック側ベアリングのプリロード調整ナットに隠れてウォームホイールの位相調整が出来ない。ナットを外すとネックベアリングにガタが出るし、そもそもこの状態はテールベアリングを外して居るわけで、正常な調整など出来るはずがない。
03133  仕方ないから何回も何回も調整と組立と分解を繰り返し、何とか妥協点を見つけて組み上げた。私が用意したドライバでギュンギュン回る。行けるかな?と思った瞬間。でもそれは長く続かなかった。
 しばらく馴染み運転してから再調整し、そして各部の状態を測定していた時のこと。今度はウォームホイール側に問題が出てきた。
 ホイールの位置でバックラッシュが違うわけ。慎重に調整したら360度の2/3くらいはバックラッシュレスの状態に持って行ける。でも残りの1/3くらいはバックラッシュが出てしまうわけ。3枚目のように測定してみると、最大で0.08mmもガタが出る。
 うーん。。。という感じ。うちの製品はいい加減なヤツばかりだけど、流石にこれは駄目だろう。0.08mmだと国産の普通のウォーム減速機の方が少ないし、そっちはこんなに1回転毎に差が出たりしない。しかもホイール側に砲金系が使って有ったりして材質面も安心できる。
 偉そうな事を言える様な会社じゃ無いけど、今のままだとうちの基準に達してませんわ。としか言い様が無い。ただしばらくしたら品質が改善して居るかもしれないので決めつけは出来んけどね。

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コメント

ガハハハ  流石 大陸製。笑

投稿: MASA | 2017年3月14日 (火) 17時29分

 どうやったらセンターずらして歯切り出来るんやろう?と思ったけど、ガタ殺し機構の為に何回か掴み直したんやろうね。芯出しせずに。

投稿: みつやす | 2017年3月14日 (火) 18時22分

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