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2017年3月 6日 (月)

試乗

03061 コンクリ打ちから1週間が過ぎた。色々な資料を見ていくと今の気温でも規定強度の6割くらいは出ているらしい。触った感じも何となくそんな気がする(笑)。ということで試しに白骨号を上に乗せてみた。
 現状で幅が3.5m有るのだけど、ぐるっと回り込んで中央に止めようとしたら意外と難しい。これにリフトの支柱が立ったらぶつけてしまうかもしれん。まあ自分の車だから当てても誰からも文句言われんけどね。

03062_2  そもそもがリフトを乗せる基礎だから、6割の強度が出ていれば車を乗せても大丈夫な事くらいは誰でも解る。ではその大元のリフトを乗せた場合の強度は?ということで、当初のカンジニアリングの検討結果を記録に残しておこうと思う。
 想定条件としてリフトの自重が1トンで最大荷重が2.5トンで合計の3.5トンが下向き荷重。これを1柱あたりの下向きの力に直すと、3500x9.81/2=17167.5N→1.72E4 N  となる。
03063  この力を受ける反力として、地盤が軟弱な為に幅400mmx5000mmのスラブに地面から等分布で面圧が加わると想定。いい加減なモーメント線図から最大モーメントは支柱の下で1.08E7 Nmm と言う事が解る。
 で、最弱断面として400mmx200mmの断面を考える。D13の断面積は126.7mm^2で2本有る。強度的には345と書かれていたので引っ張り強度は490N/mm^2くらい有ろう。だから鉄筋2本が切れる時の力は126.7x2x490=124166N→1.24E5 N と成る。
03064  これに釣り合うコンクリの強度は、今回のコンクリは21N/mm^2なので幅を400mmとすると1.24E5/21/400=15.0mmの厚みが必要。取りあえずこの位の面積は十分に有るので、鉄筋と400x15のコンクリで都合よくモーメントを受け持つと考える。このときのモーメントアームは136mm。極端すぎるけど、まあこんなもんか。。。
 以上から最大モーメント3.84E6が加わった時に鉄筋2本に加わる引っ張り力は、1.08E7/136=79411N→7.94E4 N と成る。鉄筋の耐えうる最大荷重との比から、安全率はSf=1.24E5/7.94E4=1.56。

 まとめとして、破断に対する安全率が1.56確保できている。安全率1.5は飛行機と同じだから大丈夫でしょう(笑)。というメチャクチャな結論。
 まあ実際は柱や座のサイズから、荷重を受け持つ鉄筋は3本から4本は有ると思われる。さらに5mの全長に等分布で反力が発生する事もあり得ん。現実は柱の前後1mずつくらいに富士山型の反力分布みたいに成るんじゃ無かろうか。さらに支柱の下には転倒防止と思われる角材が有り、これを介して基礎に荷重が伝わる。この角材の寸法が1.5mくらい有り、この全長に渡って等分布で荷重を受け渡すという想定はやり過ぎと思うけど、まあここも三角形とか富士山型くらいの荷重分布で基礎に力を伝達すると思われる。さらに、基本的な事として実際は縦長の「梁」じゃ無くて「面」の端っこ。
 別の面から見るとリフトメーカの説明書には「コンクリは15cm以上」とか「20cm以上」の言葉が並んでいる。コンクリの強度を21N/mm^2と指定している所は有ったけど、鉄筋の事を書いている所は無かった。その程度で実際は壊れていないという事だろう。
 こんな事を総合的に考えて、まあD13の200mmピッチで良いんじゃ無いの?と決めたわけ。事故も外の所で起こっているから外に気を付けるべきだし。

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コメント

2本爪や、5つの肉球跡はついていなかったようで、何よりだったと思われます(o^-^o)

投稿: ラモ | 2017年3月 8日 (水) 08時38分

 どこかの変なオッサンは期待していたみたいですけどね。

 朝一番というのが良かったかも知れません。あれが夕方だったら夜の間も柔らかいので、イノシシの足跡がついたかも?。

投稿: みつやす | 2017年3月 8日 (水) 08時42分

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