再び磁気回路
以前にドカッティ用で珍しい構成のレギュレータを修理した。初めての構成で有ったのと、出力端子が4個も有って車体に装着しないとなかなか実際の状態が掴めなくて苦労した。それと同じヤツがまた入ってきた。
今回は新品を輸入したけど電圧が上がらないというトラブル。付ける車も古いのでレギュレータだけが原因とは限らないけど、相手が話の通じるバイク屋さんなのでそれなりの検証は行われているから少しだけ安心。
これが普通の人だと困ったことに成ることが多い。充電系には複数の部品が有るし途中の配線が悪くても充電不良に成るのだけど、なぜかレギュレータだけが原因と考えたり、レギュレータを良い物にしたら治るとか、酷い人はレギュレータを高級品にしたらもっと充電すると言う考えが蔓延しているから。
取りあえず直流的にテストしてみるとダイオード類は全部正常の結果が出た。磁気回路なので内部には太い配線のトランスとダイオードしか入って無くて、直流的には単なるダイオードに依る整流ユニットに近い。
可笑しいなと思いながらAC源と負荷を繋いでゴチャゴチャやっていると駄目な状況が出てきた。うーん、良く解らん。もしかして微妙な断線とか接触不良?。新品なのに?。
まあ古いポルシェの新品オルタネータが付けた途端に燃えたというヤツが入ってきた事も有るし、GT380用のデンソー製?レギュレータが全く駄目の例もある。古くて金になる部品の「新品」は今の時代は構えて対応する必要が有るかも。
分解してみていくけどおかしな所は無い。バラックで接続して試験するときちんと動作した。ナンじゃこれ?。よくよく見ると端子の金属が樹脂にインサート的に埋め込まれて居るのだけど、丸形端子に接触する端面に樹脂が回り込んでいる。この樹脂が絶縁物に成っていたのかも知れない。そして微弱電流の導通はねじ山経由で細々と流れ、大電流に成ると手に負えなかったとか?。
取りあえず怪しい部分を削って修正し、前回に倣って磁気回路のコイルもほんの少しだけ修正して完成とした。「ほとんど点検じゃねーか」と言われそうだけど(笑)、多量の半田を外したりしてかなり面倒な作業。それなりの請求に成ってしまって心苦しい。
バイク 12km
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