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2017年3月 3日 (金)

バックラッシュレスのウォームホイール

03031 今手元に中国製のA軸ユニットが有る。研究用として分解して居るけど中々面白い。凄いなと思う事も有れば、これは駄目だろと言う部分も有る。その中の一つでウォームホイールの話でも。
 A軸を実現するには色々な方法が有ると思うけど、載せるのがミニフライスとなるとサイズやコスト面からいくつかの方式に限られてしまう。
 王道と言えるのはハーモニックドライブでうちの「少女A」にも使っているけど、値段が余りにも高すぎて個人用として売ることは出来ない。歯付きベルトは簡素に纏まるけどベルトだけに剛性が低い。ウォームは効率とガタの問題がある。。。等々。
03032  で、この機械にはウォームが採用されているけど、ホイールに細工してバックラッシュをゼロに近づけて有る。画像で解ると思うけどホイールを縦に半分に切り、その位相を少しだけ変えて見かけ上の歯厚を増減する機構。
 ただこの機械の場合は変な所がある。長穴で調整できる様に成っているのにテーパピンを打って固定してある。さらに分割面のバリが酷くて全然調整なんか出来ない。などの問題。
 テーパピンはもしかしたら加工時の固定用で加工が終わったら抜くべきモンじゃ無いかな?と思っている。設計者はそのつもりで図面を書いたけど、組み立て部署にそこまで意図が伝わって居なかったと。
 若しくは工場でバックラッシュをゼロに調整後にピンを打ったのかも知れないけど、それだと後の調整が出来ないから違うような気がする。どっちにしても加工後のバリがそのままで噛み合ってしまい、全然調整が出来ないのは「良くない時代の中国」だ。
 でも上記以外は割りと良いから、「日本のものづくり」を自画自賛する時代はほぼ終わっている事を実感できる。国内だとこのホイールだけで3万から4万もして競争力はゼロだ。

 夕方の散歩の時、私とちゃしろを消防車が勢いよく追い越していった。前方を見ると黒い煙が上がっている。火事かな?と思いながら歩いていると前方の倉庫が燃えていた。そして倉庫の横に到着したタイミングで先ほどの消防車が放水を始めた。
 なかなか消えないもんだな・・・と思いながら見ていると別の消防車が到着して放水を始めた。ホースが3本くらいに成ったら火の勢いが弱くなって鎮火が見えてきた。「アスクルの倉庫じゃ無くて良かったね」とちゃしろと話ながら家に帰った。

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