増量したけりゃ電圧下げろ!
今日は特別大サービスで、画像を一挙11枚も掲載。極々一部の人が「おっ」と思うだけで、他の人は全然面白くも無いし退屈なだけの投稿です。御免なさい。
オシロの画面は先日測定したDMEのインジェクタ駆動波形。エンジンエミュレータがバラックなので各部のセンサ値を定量的に設定・測定することが出来ず、唯一定量的に弄れた電圧を変化させて見たデータ。
なんでこんな事をしたかと言うと、教科書的な資料にはインジェクタ駆動電圧に依って実噴射量が変わるので、電圧補正が必要と書いてあった事と、実際に手元のDMEにも入力電圧を抵抗で分圧した値がADコンバータ経由でマイコンに入っていたから。
上から順番に17V、16V、15V、・・・9V、8V、7Vのデータと成る。私の感想としては想像以上に電圧の影響って大きいなと言う物。もしかしたらこれは初期のインジェクタとドライバだからであり、最近の完璧定電流駆動だと補正は無いのかも知れない。
でも私が弄るのはこの時代のDMEとかインジェクタなので、この時代の製品の特性を把握しておく事は重要だ。
こんだけ印加電圧で駆動時間が変わると言うことは、他の微妙な補正よりも変化率は大きい感じがする。別の言い方をすればインジェクタだけバッテリ直の14Vを印加して、DMEには9Vとか印加すれば数割も噴射量を増量できる事に成るわけ。
白骨号に関してはROMの内容が解ったので、その手のセンサを騙す系統の装置を付ける必要は無いけど、中身を把握していない状態で「とにかく増量側に持っていきたい」場合には使えそうな手法と思う。
別の言い方をすればインジェクタの印加電圧とDMEの入力電圧が違っていると良くない。その為だと思うけど白骨号でもDMEリレーの先でDME本体とインジェクタへ行く配線が分岐してある。これはDMEで同じ電圧を検出したい為だろう。
ちゅうことは、改造したり修理したりするときに配線の取り回しを変えてしまい、DMEの入力電圧が他の負荷の影響を受けて変動する様な作業をしては不味いという事だ。
教科書的にそんなことを書かれても「ふーん」としか思わないけど、ここまで変化するデータを目の当たりにすると真面目に配線しないと行けないなと実感する。
なんでも定量的に突き詰めて検証して見ないと解らんもんだなあ・・・と言うのが総括的な結論。
ね、面白くなかったでしょ(笑)。
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コメント
POWERもらえないとlowに成っているのが楽なのかなー
括約筋みたいなやつだナ\( *´•ω•`*)/
投稿: リュウトク | 2016年12月26日 (月) 22時51分
普通の定電力制御のPWM出力のように見えますが。
投稿: riki | 2016年12月26日 (月) 23時55分
インジェクターって、PWM制御が普通じゃないですかぁ?
今のは知らないんですケド。
あと、燃料噴射量を制御するのと同時にアクセルの開放度が一緒にくっついたヤツとかが存在する様ですが。
投稿: そクラテす | 2016年12月27日 (火) 06時26分
>リュウトク さん
オッサンは例えが下品だなあ(笑)、まあ動作自体は似てるけど。
>riki さん
教科書によると、弁が開放になるまでの無効時間が電圧に大きく依存するみたいで、実噴射量を一定に保つ為にこの時間をDMEが調整するらしいです。解放後の時間は燃圧が等しいので電圧に依らず一定とか。
まあエミュレータが完成したらもう少し詳細に見ていけるでしょう。
>そクラテす さん
単発のパルス幅を調整している訳ですから、広義のPWMなんでしょうね。
今回の測定は電圧以外は何も変化させて居ないのに、これだけインジェクタ信号が変化する部分が興味深かったです。
投稿: みつやす | 2016年12月27日 (火) 08時52分
お久しぶりです.
面白いデータですね.そんなに変わんないだろうと今まで気にしてなかったです.今度手持ちのインジェクタとドライバで,インジェクタ駆動電圧と無効噴射時間の関係を測ってみます.
結果によっては今作ってるECUにも補正回路とプログラムを盛り込まなくてはいけません.
投稿: 愛鷹技研 | 2016年12月27日 (火) 11時14分
自分用で14.0V±0.2Vに制御される前提だから・・・と言う環境なら無視しても良さそうですが、汎用的に考えるとかなり大きな変化で無視しては不味い気がしました。
投稿: みつやす | 2016年12月27日 (火) 12時40分