グラフにしてみた
昨日掲載したオシロのデータだけど、せっかく11枚もデータを取ったのだからグラフにしてみた。横軸はバッテリー電圧で縦軸がインジェクタのソレノイド駆動時間。
これを見ると9Vから16Vくらいの範囲では直線的な関係と言って良い雰囲気。傾きを計算してみると(1.17-1.75)/(16-9)=-0.0829ms/Vと成る。
ちなみに今は亡き山海堂が1993年に出した「新電子制御ガソリン噴射」という本に依れば-0.15ms/Vと書いてあるので、半分くらいの変化率で済んでいる事になる。BOSCHのインジェクタが優秀なのか?、DMEの中にある凝ったドライブ回路が優れているのか?。
これだけでは全噴射時間のグラフなので、無効噴射時間と残りの命令時間の区別がつかない。そこで良く言われている?「無効噴射時間は1ms程度」と言う話を信じて、13V時に1msとして命令時間を逆算してみた。
2枚目のグラフがその結果で、昨日のオシロデータ以上に電圧依存性が際だつ結果と成ってきた。こりゃ実車に於いてこの部分の電圧補正を無視する事なんか出来んし、これからやろうとしているDMEの試験に於いても電圧はきちんと管理・記録して置く必要を痛感する。
燃圧に関してはプレッシャーレギュレータに依存するだけでマイコンには取り込んで無い。気圧に関しては1000mを境にH/Lの2値でしか取り込んで居ない。でもバッテリー電圧に関してはボルテージレギュレータ任せにせずに、256段階のアナログデータとしてマイコンに取り込んで補正を行っている。BOSCH様はそれだけ重要なことだと考えて居るのだろう。
だいぶ見えてきた。
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コメント
時間軸がX方向じゃないと落ち着かないけど経過時間じゃないからどっちでもいいか!
電圧低くなると単位時間あたりの噴射量が減るので時間を長くして帳尻合わせてるんかな?
やっぱ、キャブレターやね!
勝手に吸ってくれい ヽ(´▽`)/
投稿: リュウトク | 2016年12月28日 (水) 23時06分
オシロの使いすぎ症候群ですな(笑)。
電圧が低いと弁のフルオープンまでの時間が長くなるみたいで、その部分を補正しているみたいです。フルオープンに成ってしまえば後は燃圧だけの話なので吐出量は一定です。この部分はソレノイドの過熱防止のために電流を低減したりしています。
キャブも良いけど電子制御の車が手に負えないからキャブに逃げるっちゅうのは、整備士として負けのような気がしません?。
投稿: みつやす | 2016年12月29日 (木) 08時45分