R50のイグニッションコイル考察
急速にR50系のイグニッションコイルが集まったので、良い機会だから簡単に測定をしてみた。測定したのは先日故障して仮復活?したと思われる現行社外品と、日曜日に秘密基地から預かって来た純正品かな?と思われる4個。
1次側と2次側のそれぞれに関して、直流抵抗とインダクタンスを測定してみた。あとは後半の4個に関しては1次側にAC5Vを印加した時の2次側出力電圧の測定と、イグニッション試験機に取り付けて実際に火花が出るかどうかの試験も行った。最初のコイルを「E」とし、後の4個はそれぞれ1から4まで番号を振った
まずは抵抗とインダクタンスに関して。
Coil No. 1:R(ohm) 1:L(mH) 2:R(k ohm) L(H)
E 0.35 2.5 30 55.8
1 0.535 5.40 6.17 19.8
2 0.489 5.32 12.8 25.3
3 0.446 5.17 11.4 21.8
4 0.436 4.55 12.8 22.6
現行の社外品と古いミイラ男みたいなコイルでは設計思想が違う感じがする。どれも不良と判断されたヤツなのでいい加減な想像でしかないけど、リプロ品は発電電圧は低めだけど、高い巻線比によって高電圧を得る思想。それに対して古い純正品?は高めの発電電圧を確保し、低めの巻線比で高電圧を得る思想。そんな感じがする。
計算上や新品の実験時では同じ2次電圧かもしれないけど、古くなってロータの磁力が低下している状況下では、ミイラタイプの高めの発電電圧を期待する思想の方が適しているような気がする。あくまでも私のカンジニアリングでは。
1次側にAC5Vを印加した場合の2次側電圧と、試験機にかけた時の火花状況については以下の通り。
Coil No. 2:V(V) Spark
1 326 火花間隔10mmで安定して放電
2 318 火花間隔10mmで安定して放電
3 318 火花間隔8mmくらいで内部リーク
4 320 火花間隔8mmくらいで内部リーク
3と4は明らかに内部が絶縁破壊されており放電の癖がついてしまっている。1と2はどのくらいまで火花が飛ぶか限界は試していない。何となく生きているならこの状態でワニスを再充電し、十分に乾燥硬化させてから試して見ようかなと思って。
風呂の前にエアロバイクを漕いだ。今日から200Wが8分間に伸びる。本当なら昨日からだけど、何となく気持ちが怖じ気づいて昨日はやる気に成れなかった。情け無いけど私の心はそんなに強くない(笑)。
弱い心にひ弱な身体だけど、なんとか今日の8分間はクリヤできた。ちょっと嬉しい。
バイク 10km 200W-8min.
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コメント
計算上は、1次側を、67〜195巻いて、5mHくらいでれば、2次側もそんなカンジで行けるカモ??。
投稿: そクラテす | 2016年10月18日 (火) 16時19分
私はまったく予想がつかんので、最悪の1個を解体してコピー品作りから始めようと思っています。
問題は2次側の絶縁距離をどうやって確保しながら巻くかで、この辺りはお手本を見ながら悩む事に成りそうです。
投稿: みつやす | 2016年10月18日 (火) 19時42分
算数だと、巻線比が150とか簡単に出るんですが、実際に巻くとなった場合、ヨーク?が同じ線路側か、対面側かとかあるでしょうし。
出力電圧が6Vになった場合、381〜392V程度で400Vを切ってる状況も何かありそうです。コンデンサーの耐圧の関係なんかか?
実際は、エンジンの回転数が上がってくると、もっと電圧が上がって6V以上になる事も想像に硬くないですが・・・・。スパークキラーみたいのがあって、自動的に電圧が下がるとか?
投稿: そクラテす | 2016年10月18日 (火) 20時14分
今回のAC5Vは単なる検証用で、実際の使用時は発電によって10Vが発生し、それを瞬断する事によって逆起電力が200V発生し、それを巻線比1:100で2万Vまで昇圧する。。。的な動作イメージに成ります。
エンジンが手元に無いために実測して居らず、書いている電圧はあくまでも想像です。ルーカスのマグネトーだと単体試験が出来ますが、BMWのこのタイプはエンジンと一体型の為に大がかりな治具を作らないと試験出来ないのが面倒です。
まあ、適当に1個か2個巻いたら雰囲気が掴めるでしょう。
投稿: みつやす | 2016年10月18日 (火) 21時38分