流石に薄すぎる
ポルシェ屋さんの社長がヨーロッパアルプスに行った。昔取った杵柄らしいけどお腹が出ている。その状態で4000m級らしいからかなりヤバイかも。もし死んでいたら356とNSXでも盗んで帰ろうかな?と思って工場に行ってみたら生きて帰ってきていた(笑)。
脚のすくむような話を聞いて居たら、奥から軸が固着したファンモータが出てきた。修理できんか?と。かなり厳しそうだけど手ぶらで帰るのもなんだから預かって帰って早速分解。
軸の固着は含油軸受の成長か軸の錆が原因と思われる。こうなる前にメンテしたら長持ちするんだけど、普通はそう言った判断は出来ないと思う。
普通くらいに苦労して分解したら軸関係は修理できそう。コンミュテータがヤバイくらい減っていたので旋盤で修正切削。なんとか段差無しの円筒状まで切削したけれど、銅の厚みが0.5mmも無い。
流石にこれは薄すぎるだろう。きちんと組み直せばほぼ100%の性能は出るけど、寿命的にあと1万kmとかそんなくらいしか持たないと思われる。ここまでで全行程の8割くらいは費やしているのでここで止めたくは無いのだけどこれはボツだ。
このまま組んでも寿命までの性能は問題ないのだから、ファンが死んでいた中古車に組み込んで売るとかなら良いと思う。でもこの部分の修理で入ってきた車に装着するのは駄目だろう。せめて新品の7割くらいは持って欲しい。安く!と指示されても新品の半分くらいは持つのが修理の閾値じゃ無かろうか。
そんな気持ちでポルシェ屋さんに相談したら同じ様な判断で新品交換と成った。でもコイツは捨てるには勿体ないので部品取り用として取っておこう。若しくは綺麗に組み直して中古車用短寿命リンク品にするかな。
何となく怠い感じでエアロバイクを漕ぐのが億劫だったので、軽くチューブを引いてお茶を濁した。やらんよりは良い。チューブを常備していて良かった。
チューブ引き
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