ドカッティの再修理
先日悩んだドカッティの磁気回路式?レギュレータが帰ってきた。恥ずかしいけど再修理だ。仕事として誉められたモンじゃ無いけど半分くらいはその予感も有った。定性的には内容を把握できたけど、定量的に確認も調整も出来なかったから。
コイツには2相の単相交流が入ってきて中で磁気的にゴチョゴチョやって3種類の直流出力を得ている。試験には最低でも位相差を操作できるそれなりの出力の可変交流電源が2セット必要な訳で、そんな物は無いしちょっとの工夫では作れそうに無かった。だから全ての部分に異常は無いところまで修理と確認をしてから出荷していた。
ところが車載してエンジンを回すと充電状況が芳しくないらしい。充電してない訳じゃ無いけど電圧が上がりづらい。発電機の検証の意味でダイオードだけのモジュールを作って送ったら発電はしている。と言うことでレギュレータを何とかする事に。
あの後で可変交流電源を1台入手したけど1台では試験は出来ない。だからカンジニアリングで磁気的な相互抑制の働きを1/3くらいに減らして、メインダイオードを低損失のショットキーに変えた。
これで満足の行く結果に成るかどうかは解らない。でも定性的な判断が間違っていなければ、改善する方向に行くのは間違いないと思う。
最後の画像はカバーの色塗り。カバーでも有るけどダイオードの放熱器でも有る。そして驚いた事にこのケースには整流後の「+」が出ている。車体に触れたらショートするわけ。一部が禿げていたので気休めだけど再塗装した。
この作業も含めて溜まっている作業をやっつけてしまおうと思い、朝から晩までずーっと作業場で作業ばかりしていた。溜まっているのが終わるまで新しいのは入れない。出来ないのだから仕方ないし双方に迷惑がかかる。外注使うと今のレートでは赤になる。解る社員を育てるには時間が掛かる。もう割り切った。
割り切ったら気分が楽になり飯時以外は作業三昧。飯食った後で電話が鳴るから出たら「社長さん、ひ・か・り・で・ん・わって知ってますか!?」とか「今ならシャープの複写機、消耗品いっさい・ぜーんぶ・無償でご提供いたします!」とか、いつもの頭に来るような勧誘電話ばかり。オマエらそのバカっぽいしゃべり方だけでも止めろと言いたかったけど、丁寧にお断りして受話器を置いた。少し荒っぽい声に成ってしまったけど、こういう仕事に付くしか無かった若者に嫌な思いをさせたかな?と少し反省。
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コメント
こう言うことで 死にそうなんやね~~。。
そう言う所に ESAD83-004
惜しげもなく使うか??
まあ 他人様には言えんけど。。大汗
社長さん~~~!!
イグナイターの修理とか クソエス漏れなく
差し上げますけど~~~!!(タメ風で)
キャハハハ
投稿: MASA | 2016年5月21日 (土) 18時16分
これは時間的にはほんの少しで、大半は前日の夜からずーっとドリドリ君の制御盤の組み立て。マジ肩が凝るよ。。。
投稿: みつやす | 2016年5月21日 (土) 19時52分