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2016年5月30日 (月)

8ピンCDIは何回転まで回るのか

05301 夕方から夜中までポルシェの8ピンCDIで遊んでいた。気がついたら風呂に入る時間だったのでトレーニングも何も無し。しかもデータをオシロに残したままだったから、翌日に成ってアップする始末。
 メチャどうでも良い内容なので(笑)、ポルシェの8ピンCDIの内部構成とか動作に興味がある人以外は、全然面白くないし訳解らん内容だと思う。取りあえず回路図とかは前回の投稿を元に書いてみる。
05302  1枚目の上はスイッチングトランジスタのコレクタ電圧で、下がコレクタ電流の波形。コレクタ電圧が12Vから0Vに落ちている所がポイント「閉」に対応し、コレクタ電圧が50Vから12Vに落ちている所がポイント「開」すなわち点火に対応する。
 ポイント「閉」でTRがオンに成ってコレクタ電流が流れ始め次第に増加して、1次コイルにエネルギが溜まる。コレクタ電流が11Aくらいに成ったタイミングでTRがオフに成るとコレクタには50V程度の逆起電力が発生する。これは1:6程度の巻線比で2次側に伝達され、ダイオードで半波整流された後にコンデンサに貯まり、ポイント「開」のタイミングでSCRに依ってコイル経由で短絡される。
05303  こんな感じで点火毎にエネルギを貯めていくので高回転に成っても電圧が下がったりエネルギが不足気味に成る事は無い。とは言っても1次コイルに十分な電流を流すには時間が掛かるし、点火コンデンサを充電するにも時間が掛かる。その限界のタイミングはどのくらいかな?と試してみたのが3枚目の画像。
 約550Hzくらいが限界だと思われる事が解った。これを4サイクル6気筒エンジンに当てはめると11000rpmと成る。レース用にチューニングしたとしても点火系の余裕がこの位有れば十分じゃ無かろうか。
 書き忘れたけど2枚目画像はコレクタ電圧というかコイル1次側電圧と2次側電圧の波形。1枚目と2枚目をじっくり見ていくと、CDIの癖にドエルタイムが少しだけ意味を持っている事が解る。ポルシェの8ピンCDIは面白いなあ。

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コメント

バイクなどでは、別の車種のCDIを取り付けると、同じエンジンの回転数で、車体の速度が上がったという事例がある様です。
点火プラグの花火の出る時間帯(位相が違う、または、電流?)が、異なる事で、その様な結果になるのだと思んですが、
その点について、機会があれば、ブログに改めて載せてもらうと参考になります。

投稿: そクラテす | 2016年6月 1日 (水) 02時37分

 バイクは車種毎に違うくらい種類が有りますから、一般的な話として書くのも難しいし、特定の車種に関して書いたらそれを妙に曲解した人とか出て来てネットの情報を更にねじ曲げてしまいそうです。

 それと記事にすると「作ってくれ」と言う話が来るのですが、バイクの人は絶版車のCDIを現行スクータの価格以下希望みたいな人が多く、仕事として受けるにしても、一緒に悩んで遊ぶにしても感覚が違いすぎて話に成らない事が多くて。。。

投稿: みつやす | 2016年6月 1日 (水) 08時59分

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