964は複雑だなあ
ポルシェ964用だと思われるオルタネータ。2台入っていて汚れの酷い方から着手したのだけど、未だかつて無いくらい分解に苦労したという話。
1枚目は冷却ファンやVベルトが付く側。964は930よりも電機品が劇的に増加していて必要電力も増加していると想像できる。その為に冷却ファンよりもオルタネータを速く回す必要があったようで?、凝った構造にしてファンよりもオルタネータを速く回す構造に成っている。そのための長く伸びた軸だけど、何となくヤナ感じで錆びている。
伊達に受験勉強もせずに高校の頃からバイクばかり弄っていた訳ではなく(笑)、ヤナ予想は当たって単純な分解だけでも偉く手間のかかる作業と成ってしまった。
初めはハウジングを止めているタイボルト。普通はドライバで緩むのだけど気配が無い。仕方なくショックドライバを使ったけど溝が潰れて剪断されそう。そこで最後の手段でタガネとハンマで頭を叩いて弛めた。べっとりねじロックが使ってあった。
タイボルト以上に苦労したのが大径側のベアリング。汎用のベアリングプーラーとかベアリングセパレータでは歯が立たず、ジグを削りだしてプレスを併用してやっと抜けた。
小径側はNSKだけど大径側はドイツ製、これは前回の作業時にこの部分の分解を行わず、小径側だけ交換してお茶を濁した可能性が高い。6201は手配できるけど6303は手配出来ないとかあり得ないし、大径側はゴロゴロしていたから。
スリップリングは摩耗があったので旋盤で修正した。結果的にかなりの偏摩耗が
有ったので削って良かった。いつもの様に寿命を考慮して95%から98%を目標として控えめに削る。
手前のスリーブもサビサビだったので錆を落とした。小径側は構造的に塗装しても悪くないのだから最終的にさび止めでも塗っておこう。
大径ベアリングを抜くだけで2日ほどかかってしまった。ずっとやっていた訳じゃ無いけど、貴重な部品を壊さないように試行錯誤して細切れでやると時間が掛かる。でもジグを作ったから2台目はスムーズなはず。それにしてもここまで各部がガチガチのは初めてだ。
夜の散歩は嫁さんが行くというので私はランニング。数ヶ月前に書いていた右膝の痛みは消えた。替わりに左膝が痛くなったのだけど今はそれもほぼ消えた。替わりに踵が痛い、着地の度に軽くだけどズンズン来る。しばらくはそーっと走ろう。
天気も良いし気持ちのよいランニングが出来た。こんな天気が続いたら良いのに。
ラン 11km
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