点火コイルとしては完成
一昨日の巻線地獄で心身共に疲労困憊し、昨日はマグネトーは触らずに普通の仕事の1日を過ごしていた。そして今日の夕方くらいに成って巻線疲労?が抜けてきたので晩飯の後でコイルとしての試験をしてみた。
別の理由として中の方の絶縁ワニスが完全硬化していない感が有り、生乾きのワニスだと絶縁耐圧が低いんじゃ無かろうか?と言う不安が有ったのも時間を置いた理由の一つ。
ルーカスのマニュアルによると1次側に2Vをチョンチョンと接続して、2次側の3mmくらいの隙間に火花が飛べばよろしいとある。
さらに8Vを印加して仮のポイントをパチパチして、14kVにセットした三針に火花を飛ばしてイレギュラーなリークなどが無いかをチェックしろと有る。
電圧目盛り付の三針式試験機は持たないので、適当な銅線を巻き付けて14kVくらいの隙間(笑)にセットして試験した。いい感じで火花がバチバチ飛んでいる。想定外の場所でリークして火花が飛ぶことも無い。なかなか良い感じじゃ無かろうか。
取りあえず点火コイルとしては使えそうな雰囲気。後は磁力が極端に弱まって居なければ、組み上げて軸を回せば火花は出るだろう。可能性の有る次の問題は耐久性か、こればっかりは実機でしばらく使って貰い、問題が出れば御免なさいしながら改善していくしか無かろうと思う。
幸いにも今回依頼のバイク屋さんは今までも取引が有り、或る程度の理解が有りそうな社長さん。一緒に国内でルーカスのマグネトー修理が出来る体勢を立ち上げられたら面白そう。
久し振りにMTBで山をグルグル走ってみた。日没が早くて時間が短いけどその分はギヤを重くして筋力的な負荷をかけてみた。やりすぎるとピキッと成って故障するから程々にね。
バイク 4km
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コメント
とても業務用とは思えない、手作り感満載の設備ですね。
裏方はともかく、こんなのを正直に公開したら、クライアントから大金をふんだくれないのではと思いました。
投稿: スパイクのいず | 2015年11月 6日 (金) 12時08分
「最先端の困難な仕事では、プリミティブな手作りの手法に頼らざるを得ない」とMIT名誉教授であるGボーズ氏も仰ってます。
投稿: みつやす | 2015年11月 6日 (金) 13時14分