バルカナイズドファイバー
今日も練習会は後半のランだけ参加しようかな?、と思っていたけど、朝一にメールを見たらバイク中止で07:30からランと書いてあった。飯食って直ぐに走るのも怠いので今日は止め。
色々有ったので結果的に行かなくて良かったのかもしれない。神様は全てお見通しかも・・・とか考えながらマグネトーの組立等をしながら過ごした。
1枚目は破れていた絶縁リングを新たに製作して外輪を圧入した所。外輪の外側にかすかに新しい絶縁リングが見えると思う。使った材質は「ファイバー」と呼ばれている紙みたいなヤツで、今回初めて「バルカナイズドファイバー」と言う正式名称を知った。
組立は順調に進み、指で軽く回しただけで火花がバチバチ出るように成った。テストプラグが1個しか無かったので急遽2個目を作ってテストした。
駆動ギヤを指で回しただけでテストプラグの5mm程度の間隔に放電可能。車載してキックすれば間違いなく点火すると思う。これで残る問題は耐久性だけと成った。
材料的には現代の進化したヤツを使っているので、使用中に発生する問題は小さなノウハウの不足から来る何かだろうと思う。
念のために左右気筒の点火タイミングを測定してみると、左右の差が2度から3度くらい有った。中間に基準を取ってギヤを取り付ければ±1.5度という事に成る。まあ良いんじゃなかろうか。
これを修正するにはカムリングを修正研磨するか良好な新品に交換するしかない。英車屋さんが毎日嘆いているように新品カムリングが3度以下のズレであるとは限らない。角を矯めて牛を殺してはいかんので今回はこのまま行くことに。
最後の画像はギヤ側ベアリング外輪を圧入するジグ。最初は鉄の丸棒から旋盤加工で作ったのだけど、磁力が渦巻く中で使い勝手が悪かったので水道管に変更。まともな業者ならジュラルミンの丸棒から削り出すべきだろうなあ、あと2台くらい修理が入ったら作ろう。
これでルーカスのマグネトー関係は取りあえず一区切り。実際に中を見ないと解らない事や作業をして初めて感じる事が出来る事が沢山あった。面白い体験をありがとうございました。
何も動いてないから寝る前にエアロバイクでも漕いでおこうかね。
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