ルーカスのセーフティーギャップ
今日はラモさんのご要望にお応えし、ルーカス製マグネトーに内蔵されたセーフティーギャップシステムに関してのお話でも。
ここで言うマグネトーとは大昔のエンジンに使われていた点火装置の事で、現行の「フライホイールマグネトー」と電気的には非常に良く似た装置。ただ配置的にはかなり違っていて、「フライホイールマグネトー」のフライホイールと中身のコイルとポイントとフレームに付いている点火コイルまで、全てが1枚目画像の回転するローター内に入っている。
で、昨日の話に出てきたセーフティーギャップは2枚目画像の赤丸で示した位置に存在する突起で、1枚目画像左の糸巻きみたいな部品の金属部分と8mmくらいの隙間を保って居る。
電気的には3枚目回路図みたいなイメージに成っていて、点火プラグと並列に点火プラグよりも少しだけ要求電圧の高いギャップが用意してある構造。だから通常は点火プラグ側で放電が行われるけど、プラグキャップを外したりしたら点火プラグ側の要求電圧が上昇し、結果的に要求電圧が低くなったセーフティーギャップ側に火花が飛ぶという訳。
何故こんな仕組みが必要かと言えば、自分の発生する高電圧で自分自身を壊してしまう可能性があるから。と言うことは耐圧が高い丈夫なコイルには必要ないのかもしれない。
電気屋さん的には、最高電圧がメチャ高い定電流源にインピーダンスがメチャ高い負荷を繋いだ状態を想像して貰えば良いし、機械屋さんには、最高圧力がメチャ高いポンプの出側をメチャしっかりと締まる仕切弁で密閉すると考えて貰えば良いと思う。いずれも背筋がゾゾッとしてくるはず。
ちゅうことで、適当にツェナーでも入れとこうか、とかリリーフバルブでも入れとこうと成るわけ。それに相当するのが今回のセーフティーギャップ。
大気中で8mmの要求電圧はそんなに高くない。と言うことはトライアンフやBSAはプラグギャップを0.6mmか0.7mmくらいに留めておいた方が良さそう。そして要求電圧を下げるために、電極を細くしたり焼け型にして電極温度を上げ気味にした方が良好な点火が期待できる。マグネトーだけの観点から見ればね。
今日は順番的にスイムの日。何となく体調なのか精神なのかスッキリしない状態でプールに行った。気持ちが乗らないのでリハビリをしっかりやろうと思い、可動域を広げるイメージを強く持って色々と泳いだ。
結果的に少し無理をしすぎたのか、後半から泳ぎ終わった段階で左肩が痛くなってしまった。骨とか関節とかじゃ無くて筋肉に痛みを感じる。これって筋力不足から来る筋肉痛なのか、無理に伸ばした事による痛みなのか、どっちだろう。
スイム 1.0km
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コメント
おいらの要望には応えてくれんのんかい!!
プンプン笑
投稿: MASA | 2015年11月19日 (木) 00時58分
男性にも好みが有るからねえ。
投稿: みつやす | 2015年11月19日 (木) 07時38分
朝起きたら、模範解答が机の上においてあった、という感じでした。ありがとうございました。70年代のバイクにはセフティ・ギャップはついていないのは耐高電圧仕様のコイルだからかな? 例えば、2気筒エンジンで、片側にプラグを差し込み、もう一方にはプラグを差し込まず垂らしておく。この状態で火花テストをすると垂らした方に想定外の高電圧が生じる可能性があるのでは。ところで、ルーカスって古いバイクですか?(o^-^o)
投稿: ラモ | 2015年11月19日 (木) 08時54分
1キロしか泳いでないのに「無理」なのか、、、。
追いつけるかも(笑)
投稿: うづ | 2015年11月19日 (木) 09時24分
>ラモ さん
70年代に成ると絶縁材が良くなって逃げが要らなくなったのか、コイルの中にひっそりと作り込まれているのか、ダイヤモンド電機の技術者に聞いてみたいものです。
バイクはXSやWの元になったイギリスの古ーい奴です。
>うづ さん
何倍も素性の良い人が私なんか目標にしちゃ駄目でしょ。
投稿: みつやす | 2015年11月19日 (木) 09時52分
ここに来て・・・・こないだフランスで起きた事件で、サイバー攻撃がまた始まるそうですが、ネットが重くなってしまうので、ありがた迷惑なカンジです。
昔あった時はメチャクチャで、他人のメールが、パスワードなしにかってに読めたりとネットが数か月使えなくなった時期がありました。
暫くは、のろクでもスマホ+タブレットで運用するカモです。
投稿: そクラテす | 2015年11月19日 (木) 19時54分
うちのPCにどういう影響が有るか解りませんが、まあ最悪はLANのコネクタ抜いて百姓仕事でもしながらやり過ごす事にします。
投稿: みつやす | 2015年11月19日 (木) 21時55分