シフトロッドカップリングのブッシュ
ポルシェの電装品ネタが続いたので今日はメカの話でも。手元から伸びている長いシフトロッドとミッションから出ている短いロッドを繋ぐ部品の修理作業。
今回のは頼まれた作業だけど930系のポルシェでは定番の故障の様で、白骨号のカップリングもガタガタだったので約2年前に自分で修理している。
パーツリストでは「シフトロッドカップリング」と言う名の部品で、純正部品はAssyしか出ない。その為に修理用のブッシュが社外品で出ている。私は手元に旋盤とジュラコンの丸棒が有ったので削りだしたけど、今回も同じように作って欲しいという依頼。
自分のは約2年前に交換して2万kmくらい走っている。ほぼ毎日日常の足として買い物などにチョコチョコ使っているわけで、日本にある930の中でも年間シフト回数は多い方だと思う。
そんな使用環境に於いて気になるほどのガタは発生して居ないわけで、まあ悪くない材質選定と作業方法だったと思われる。と言うことで今回も同じ手法で修理した。
自分の作業の後でシステム全体を見て感じたのだけど、ここに1自由度の継ぎ手を準備する意味はあるのだろうか?。図面的には確かにシフト時に微妙に角度が付く。そしてミッションがラバーマウントだから微妙に揺れる。とは言ってもここは長ーいロッドの先端な訳で、ロッドの低い剛性でいくらでも吸収できそうな気がするわけだ。
この辺りがドイツ人と日本人の違いかもしれない。零戦の操縦系統を日本人が作ったら剛性を調整し、アメリカ人が作ったらバネを入れて、ドイツ人が作ったらバネとダンパを入れる・・・こんな感じか(笑)。
まだ足の筋肉痛が残っていて、プールは休みだから上半身だけのトレーニングも出来ない。と言うことで今日は休養日。休養中に脚の筋肉がメチャ強くなっているはず。
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