要素技術は大事だ
VDOの電気巻上式機械式時計、何をやっているかは把握出来るにつれ、よくまあこんな機構を思いつき、それを実用品として車にまで搭載したよなあ・・・と感心する。
ユネスコの世界何とか遺産に登録しても良いくらいの機構を捨てるのは忍びない。意地でも修理することにした。駄目でもそれなりの知識と技術が身につく。
焼損したソレノイドのボビンと巻線は手持ちの材料を利用して再製作した。鉄心は再利用。ほとんど折損していた可動部の板バネも再製作。こちらはリン青銅の板から切り出した。1枚目の画像で赤銅色に見えるのがその部品。
あとは前任者?が妙に曲げていた可動鉄心というか接点アームをそれっぽい位置まで曲げ伸ばし。ラチェットを2重に使った1段目の歯車軸を軽くO/Hし、ガンギ車だったか、カチカチ動く部分を刷毛とパーツクリーナで清掃したら動き出した。
基本構造と動作は把握できたけど、再製作したソレノイド系の位置やタイミングをどんな感じで調整したら良いのかが解らない。これはしばらく動かしながら様子を見るしか無かろうと思う。
で、動き出したらその動きが面白くて堪らない。こんな時に限って誰も遊びに来ないので(笑)一人で声を上げてはしゃいでいた。動画に撮ってみんなに見せてやろうと思って撮影したけど、なんかイマイチでパッとせん。
それに機構の説明を最初にしておかないと、動画だけ見ても訳が解らんと思う。でも取りあえず動画を公開しておこう。機構の説明は大変そうだけど気が向いたら。
タイトルに関係してだけど、この時計を見た瞬間は凄い技術だと思った。でも一人の人間が全部をゼロから作り上げた訳じゃない。過去から積み重ねられた要素技術の上に、誰かのアイデアと誰かの技術が少しだけ追加されて出来たのだろう。たぶん。
修理作業もそうだ。今までに見てきた各種の機構が頭の中に有るから意味が解った訳だし、素線径と抵抗の計算をしたり、コイルを巻いたり、半田付をしたり、M2のタップを立てたり・・・。こちらも単純な要素技術が組み合わされて今回の作業が出来たに過ぎない。
私の回りだけかもしれないけれど、技術系の仕事をしていない人に限って「日本の技術が!」と言う。そんな人に今回のような話をしても通じないだろう。彼らは韓国人や中国メーカが細かい試行錯誤や改善を積み重ねて居る事は理解できず、技術という「凄い物」を日本人だけが持っていると信じて居るようだから。
午前中はスイミング。今日はクロールのドリルと平泳ぎのドリルだった。平泳ぎのドリルで手を前に放り出すような動作、このときに頭と身体がなかなか付いていかない。上手く行った感じの時は手、頭、身体とサインカーブの頂点を乗り越えるような感触が有る。
今日も寝る前にエアロバイクを30分だけやっておこう。明日は久し振りに練習会が有るけれど、仕事と家の漆喰塗りとかも有るから行けない可能性が高い。昼が焼肉なので行きたいけど、良い成績は良い家庭環境と良い生活習慣からだと思い始めたので、漆喰塗りを優先しようと思う。
スイム 1.8km
バイク 12km
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コメント
え~
ただこれだけで終わりなの?
思いもしない出来事を待って最後まで見たのに・・・
投稿: 従姉妹 | 2014年11月29日 (土) 20時36分
テスト投稿にコメント書いたら駄目じゃん。今さっき長文を投稿したから全部読んでね、元は理系女でしょ(笑)。
今度のビデオは最後に鳩が出て「グーテン ターグ」って言うよ。
投稿: みつやす | 2014年11月29日 (土) 21時18分
グーテン ターグ、こんばんは。怪しい二十面相のラモです。余程感動されたのでしょうね、動画まで添付されてました。最後のぱっちんと接点が離れる瞬間が、産業革命と現代産業の分かれ目なんでしょうか?(o^-^o)
投稿: ラモ | 2014年11月30日 (日) 17時23分
図解技術と撮影技術が未熟なもので、感動も臨場感も全く伝わらない初めての動画アップと成りました。
今回の件で機械式時計にも少し興味が湧いてきました。こちらは今でも多数の資料があるんですね。
投稿: みつやす | 2014年11月30日 (日) 18時02分
動画の編集能力は その要素とやらには
含まれんようですな!!(笑)
(タイトルも クレジットも ナレーションもなし)のぺ~~~っと。
リンク元でかつ 全画面で見てしまったわ!
ハハハ
投稿: MASA | 2014年11月30日 (日) 18時08分
そんなもん、出来るわけ無いわ。前後の不要部分をカットするだけで精一杯なんやから。
Xpに付属のソフトでもできるんやろうか?
投稿: みつやす | 2014年11月30日 (日) 18時14分