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2014年10月21日 (火)

あと一歩かな?

1021_2 写真はポルシェ356の電気式タコメータ。356は機械式が多いらしいけど一部にはこの様に電気式が有るらしい。そしてそれが故障したのでうちに入ってきた。
 入ってきたのは夏頃だけど、このタコメータは初めてだったので各部を(これ以上)壊さないように注意しながら作業していった。
 だいたい把握できた段階で今風の素子で試作基板を作った。回路構成はオリジナル設計に習ったけど、オリジナルはゲルマニウムトランジスタの時代なので、GeとSiの違いに関する部分などは変更させて貰った。
 基板も古いベーク?で痛んでいたので思い切って新作。両面の必要性は無いけどガラスエポキシの両面基板。実質片面でも両面の方がスルーホール部分が強靱に成るから車載には向いていると思う。
 試験データで動き出したので6V系の実際の点火系を作り、その1次側信号を入れて校正をしてから納品した。これで一安心と思っていたら駄目だったというのが今日のお話。
 回路はそんなに難しい構成じゃない。コイル1次側信号を微分回路みたいなヤツに入れて安定した短いパルスにして、それをTr2個で構成される単安定マルチバイブレータに入れる。これで点火の度に同じ幅のパルスが得られる訳で、あとは長い目で見ればパルス列の実効電力が回転数に比例して変化する事に成る。これでアナログメータを振らせる訳。
 基本は簡単だけど点火コイルの1次側波形は結構グチャグチャしている。ポイントの状態とかコンデンサの状態で変わってくるし、どんなコイルを付けているかに依っても多少は変わる。
 要は簡単な回路では有るけど、実際にどんな状態の車両に積んでも同じように動くようにするのは簡単じゃ無いという事。どの部分が肝なのか把握できれば簡単に格下げされるけど、それが解るまでは気むずかしいノウハウの固まりな訳。
 取りあえず今日の夜はもうしばらくこれで遊ぼう。上手く行ったら「大成功!」と大げさに書いて、数少ない356の電気式タコメータの修理で小遣いでも稼ごう(笑)。まずはプリント基板代を稼がないと。。。
 たぶんもう一息と思うので、完成したら356ユーザーの方々、注文してね。

 昨日の負荷が効いて脚の筋肉痛がはっきりと解る。今日は何も無しにしようと思っていたけど、お土産のバターたっぷりのお菓子を食べてしまった。12kmくらいエアロバイク漕がないとだめだろうなあ。

バイク 12km

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コメント

守備範囲が広いですね。
F/Vは意外と特性が合わせにくいですね。
クロック無しで微分幅をきっちり出すのは
難しそうですが簡単にやっつけちゃうのが
凄いです。

投稿: riki | 2014年10月21日 (火) 22時47分

 電気と機械が融合した中で、過去の経験が生かせる分野で規模の小さな物だけをやってます。そう言う見方をすればかなりピンポイントだと思います。

 車両のメータ類は単体で測定すると結構いい加減で、メータの誤差とかリニアリティの悪さが支配的です。
 今回の分だと電子回路的には、充放電に関係するC、Rだけ「酷くない」部品を使えば十分な感じです。
 その前後の部分で苦労してますが(笑)。

投稿: みつやす | 2014年10月22日 (水) 00時00分

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