六角穴加工
こないだから少しずつ作っている工具、割りと一般的な工具だけど構造が変なので知っている人しか解らないかも。その加工も最終段階に来ていて、今日は六角穴加工をやってみた。
この部分は設計の段階で最後まで迷ったところ。凸形状にすれば製作は簡単に成るけど、これには元ネタが有ってそれのコピー品なので可能な限り忠実に作ってみたい。そこで仕方なく六角穴形状の図面にした。
仕事ならここでお終いで後は外注の事が多いけど、これは自分用なので製作も自分でやる必要がある。図面屋さんに文句を言いながら製作方法を考えた。楽そうなのは六角穴付きボルトに追加工し、直径の不足している部分はリングを作って溶接かロー付けで付けるという案。これは出来そうだけど技術的な目新しさが無いので却下。
で、残った方法として六角穴加工に成ったのだけど、こんな加工はやったことがない。スロッタが有ればバイトで1面ずつ6面加工すれば行けると思う。でもうちにはスロッタはない。「機械工作法」みたいな教科書には、下穴を開けて六角形の矢を打ち込んで加工するとか、簡単に書いてある。簡単じゃ無かろうな・・・と思いながら初めての作業に着手。
対辺寸法は10mmなので10mmの下穴を開けた。矢は錆だらけの安物六角レンチを加工して作った。色々と書くのも面倒な問題が出てきたけど、取りあえず何とか15mm深さの六角穴加工が出来た。
前にも書いたけど、種子島の鉄砲鍛冶とかフィリピンの拳銃密造職人に成ったと思えば何でも出来るはず(笑)。
次の課題は熱処理をどうするかだ。一応は考慮してS45Cで作ったのだけど、歪んだり割れたりしても困る。理想的には六角穴の内側だけ硬くなれば嬉しいのだけど・・・。真っ赤に焼いて水のスプレーを穴の中に噴射しようか、1mmくらい焼きが入った段階でスプレーを止めれば、回りの予熱で適度に焼き戻し。
そんなに上手く行くわけ無いなあ。使用頻度は低いからこのままで行くのがベストかも。
午前中はスイミング、最近は子供と一緒のクラスなので適度な刺激が有って良い。今日も中学生が3名くらい居たのでプチライバル心が芽生えて良かった。
板キックの時に尻を下に押された。私は尻が出すぎらしい。下に押されたイメージでキックをしたら進みが良いような気がした。次の自主トレで試してみよう。
晩飯が唐揚げだったので、子供みたいにバカみたいに食べた。食べ過ぎた。寝る前にエアロバイクを漕がないと。
スイム 1.2km
バイク 8km
| 固定リンク
コメント
特別な機械も無しに六角穴の加工ができることに素直に感動しました。
これなら確実にパキスタンあたりの鍛冶屋さんよりも精度の良いAK-47が造れそうですね。
投稿: Mark@小倉南区 | 2014年9月 6日 (土) 23時18分
細かいノウハウ的な部分は数をこなせば習得できそうですが、六角レンチがマイナス公差なのでマイナス穴しか出来ないのが一番の問題です。密造職人みたいにヤスリの修正が大変なんです(笑)。
もう一個作るなら、プラス公差の六角棒を最初に作るべきだと思いました。
投稿: みつやす | 2014年9月 6日 (土) 23時38分
アクセルケーブルのアウターをカシメる工具が完売とか。六角穴ボルトの頭を半割にして、プライヤーにはめ込む手もあるがスマートではない。RS社ならきっと目からうろこの工具が出来るに違いない(o^-^o)
投稿: ラモ | 2014年9月 7日 (日) 07時37分
あれって2段か3段にリング状にかしめて有るのが多くないですか?。六角形で良ければうちに電気用の工具が数個有りますが、径がピッタリじゃないとうまく加工できないので合わない可能性が高いかもしれません。
テストピース持ってきて貰えばやってみますよ。駄目なら少し小さめの同軸ケーブル用を買って削るのが一番簡単と思います。高級品は何万円もしますが、安物なら1,500円くらいで買えます。
投稿: みつやす | 2014年9月 7日 (日) 08時15分