シールの手前で漏れていた
シールキットはニューヨークでトランジット中だけど、コンプレッサ本体を先に分解して中身を確認しておく事にした。ガチャガチャなら別の中古を買わないといけないから。
シューシュー音はシャフトの辺りから聞こえた。クラッチ廻りはオイルで汚れていた。たぶんシャフトのシール部分が痛んでいるのだろう、高圧の冷媒をシールするなんてどんな構造なんだろう。そんなことを思いながら分解した。
トラブルの予想だけど、大筋では当たっていたけど詳細な部品レベルでは違っていた。シールしている摺動部は綺麗な物で、その横と言うか手前の段階のシール材をシャフトに漏れが無いように固定する部分が破損していた。
写真だけでは構造が解らないと思うので、マウスを駆使して素晴らしい図面を書いてみた。
この図で「ゴム部品」と書いた部品のシャフトに接している部分。この部分は丁度Oリングみたいな意味を持っていて、同じ様な形状をしている訳だけど、この部分がむしれたように成っていた。
その上の(カーボン系?)シール材がバックアップリング的に働くとは思うけど、シール材とシャフトの隙間から押し出されるように変形して千切れたんじゃ無かろうかと推測。
この部分は低圧側に繋がっている。運転中は相対的に「低圧」だと言っても、停止時は冷媒の飽和蒸気圧まで上がるはず。エンジンルームの温度を考慮すると60度くらいまで上がっていてもおかしくない。R-12が60度まで上がるとゲージ圧で1.5MPaくらいまで行くらしい。なかなかの圧力だ、長い間ごくろうさま。。。
図を書いていて思ったのだけど、こんな構造が含まれる系を真空引きして長時間放置する意味は有るのだろうか?
簡易的に不具合を見つけるとか、真空だから詰め込む「物」が要らないというメリットは確かに有る。でも圧力はどんなに頑張っても0.1MPa止まり。しかも圧力の方向は運転中と逆。逆圧に弱そうなこのシールだけじゃなくて、各部のOリングがずれようとする向きも運転中とは逆に成る。
真空引きチェックは簡易的な物に留めて、詳細の確認をしたい場合はエアで良いから1MPaくらい加圧するとか、そんなテストをすべき気がして来た。
仕事が終わってからはプール。いつもは行かない曜日だけど昨日の片付け作業で日程がずれた。たまには違う刺激も良かろう。
前回感じた肘を張ったポーズを取り、手を掻くんじゃなくて脇を締めるイメージで後に流す。そう言うイメージでドリルとプルとスイムを繰り返してみた。確かに進みが良い気がする。
帰りの受付が例のオネエサンだったのでしばらく話していた。子供の結婚とか孫の顔が見たいとか、爺さんと婆さんの会話を(笑)。
子供とか出産に関しては私もたいがいのもんだと思っていたけど、この人はそれに輪をかけて凄い。自分の娘に「桐島洋子みたいに成っても良いから、早く孫を連れてきなさい」と言っているらしい。
まあ確かにそうだ。早ければ失敗しても2回3回とやり直す時間が有るし、人の2倍3倍の経験をしたと思えば得な人生かもしれん。
スイム 3.2km
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