Automobile Electrical and Electronic Systems
写真を複数撮影していたらアップが翌日に成ってしまったけど、新しく買った自動車電装の本。また安い古本を買ったのかと言われそうだけど(笑)、今回は新品で値段も4,510円とかなり高価、エッヘン。
外人さんのレビューが良かったのと、Fourth Editionまで出ている事から悪い内容じゃ無いとは想像できたけど、値段が値段なので2日ほど悩んでから注文した。
それにしても良い時代に成ったモンだ。街中の丸善まで行き、2階の洋書コーナーで緊張して数少ない本を吟味する必要はない。夜中にコーヒー飲みながらリラックスして選べばよい。
結果的に素晴らしい本で、それを紹介したくて沢山の写真を撮影した。メチャ長くなるし興味の無い人にとっては退屈な内容だと最初にお断りしておこう。
最初の方は理論とか基礎的な知識に関しての記述。この辺りのボリュームが多いのはBOSCHの本に似ている。オームの法則から始まってトランジスタ回路、OPアンプの各種回路に、AD/DA変換回路、ロジック回路、マイコンの基礎、etc。
その次にサーミスタから始まって自動車によく使われるセンサ類の説明が有って・・・と、ここまでで圧倒される。決して量が凄い訳
じゃ無くて簡潔に解りやすく書かれている。トラ技のフレッシュマン講座よりも良いかも(笑)。
新しい本なので新しい事ばかり書いてあるかというとそうでもない。一例として発電制御の部分を見てみると、フィールドコイルのプラス制御とマイナス制御の話から始まって、チリル式レギュレータの動作説明があり、トランジスタ式の基本構成と説明があり、最終的には今風のパワーや燃費を考慮した賢い制御まで書いてある。
今の本なのにチリル式が書いてあるのが不思議だ。それだけ古い車が生き残っているのか、それともお勉強に於いても古い物を大事にする国民性なのか?。
私にとって圧巻と思ったのはこのページ。トランジスタ点火に関しての初めの方だけど、ディスクリートでオープンループのドエル制御に関しての記述だけで見開き分有る。
しかも日本の本に良くあるような概略の説明じゃなくて、Tr2がオンになったら・・・と言う感じできちんと動作の説明がしてある。次のページは賢い方式による電流や閉角度の制御に関して書いてある。息が止まりそうに成った。
別の意味でこの著者が好きになった、と言うか波長が合うなあと思ったのはこのページ。
昔、XS-1のヘッドライトに関して色々と悩んで図を書いたけど、それとほとんど同じ事が説明して有ったから。疑問に思う点、大事だと思う部分、こうやって考えたら良い、こうやって説明したら良い、そんな部分が似通って居るんじゃ無いか?と感じてしまった。
今までに読んだ自動車電装の本の中で、一番レベルが高くて、一番解りやすくて、一番実務的な本だと思う。出会ってないだけかもしれないけれど、残念ながら日本の本でここまでの本に出会った事が無い。
そして巻末には「3級自動車電装コースに合格するのに役立つでしょう」とか書いてある。元居た業界なので良く解るけど、日本の整備士でここまでの勉強をしている人は皆無に近いと感じる。オームの法則すら解らない整備士が山ほど居るのが現状だから。
本と言い、その対象者と言い、日本って1番じゃ無いのね・・・と現実を突きつけられた瞬間でも有った。
長くなった。トレーニングに関しては手短に。昼にスイミングのスクールに行き、夜の寝る前にエアロバイクを少しだけ。体調は悪くない。
スイム 1.4km
バイク 13km
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コメント
ここら辺が、拙とは脳の構造が違うようです。異国語での勉強はご勘弁。拙は、1諭吉で、R26のパーツリストを買いました。ドイツ語版のものが3諭吉で出てましたが、言語と予算で諦めてました。それを、見ていたかのように、英語有り版が出品され、すーと手が伸びましたね。絵があれば言葉なんて・・・(o^-^o)
投稿: ラモ | 2014年4月 7日 (月) 18時01分
私も語学としての勉強は嫌いです。TOEICとか200点も取れないと思います(笑)。
英語の小説とか1ページも進みません、この手の本なら読めます、食事の注文は出来ます、技術打合せも何とか成ります、その先に興味の有る事が有るかどうかですかね?。
投稿: みつやす | 2014年4月 7日 (月) 19時29分